今週は札幌競馬場で行われる
キーンランドCについて、馬体面を中心に考察していきたいと思います。週末の札幌競馬場は週中から晴れ模様でパンパンの良馬場で競馬が行われそうです。芝は今週からCコースを使用しますので、先週までと多少傾向が変わりそうですが、多少内有利くらいで考えておきたいと思います。馬場の重さについては標準くらいで、重くも軽くもない印象。華奢過ぎると駄目ですが、洋芝で有利になるような筋肉量だけで勝負するタイプも微妙です。きっちりと仕上がった標準的な肉付きや骨格の馬が良いと思います。
まずは
エイティーンガール。前走時は休み明けでプラス8キロの馬体重でしたが太め感はなくスッキリ仕上がっていました。ただ、トモの張りはイマイチ。今回は一叩きされて前走時よりも張りが出てきましたし、良くなっていることは確かでしょう。手先が軽く、しなやかな筋肉の質。馬場適性は高いでしょう。勝った昨年のデキには及ばないと思いますが、前走のようなことはないと思います。
次に
カツジは
ディープインパクト産駒ですが、母系(母
父ホワイトマズル)の影響で
コロンとしてやや骨太の馬体。ツナギは深く、筋肉量も豊富です。洋芝にはぴったりと言えるでしょう。前走時でも馬体は良かったのですが、今回は皮膚を薄く見せ、あばらも薄っすら浮いていて、筋肉の締まりも良くさらに良い状態と言えるでしょう。今の馬場にもちょうどマッチしていて、ここは好走必至と言っても良いと思います。
ダイアトニックは、昨年大敗していますが、外伸びで悪い馬場や枠も影響したので度外視して良いでしょう。今回は休み明けになりますが、きっちり仕上がっていて皮膚も薄く見せています。筋肉の張りも良く、いきなり動ける態勢にあります。ガッチリした馬体ですが素軽さがあって馬場もちょうど合いそうです。
ミッキーブリランテは、前走の函館SS時には立派過ぎる馬体で、体型を差し引いても少し太かったと思います。ただ、筋肉の張りなどは良かったです。今回は写真を見るとグンとすっきりして走りやすい体付きになっています。いぜんとしてトモの張りは良いですし、ムダな脂肪が取れて動きやすい体付き。馬場も合っていて筋肉の強度も増しているので、前走よりも高いパフォーマンスが見られそうです。
そして
メイケイエール。写真ではあまり見栄えがするタイプではありませんが、休み明けも仕上がっています。成長という点ではもう少しトモなどに筋肉が付いてほしいところですが、牝馬のスピードタイプなのでこのくらいで良いかもしれません。軽い造りの馬で、洋芝の札幌がどうかというところですが、得意ではないと思います。
一方、同じ3歳の
レイハリアは胸前が素軽く、ムダのない体付き。前のツナギが極端に立って見えますが、骨は細く球節に緩さを感じさせるので問題ないでしょう。トモは充実していて良い肉付きですし、飛節に力強さもあります。ここは斤量が軽いですし、連勝も可能でしょう。
【現状のまとめ】
現時点では馬場をこなせて斤量も軽い
レイハリアを中心に考えています。馬体的には
カツジを買いたいところですが58キロなので、56キロで走れて好走条件も揃っている
ミッキーブリランテ辺りに注目したいと思います。結論は
ウマい馬券の直前情報で。発走時間の20分前頃にアップします。
(文/古澤秀和)