新潟、小倉、札幌の3場による夏競馬もいよいよ今週でラスト。土日で各場最後の重賞が開催されます。ここではnetkeibaのAI予想から
小倉2歳Sをピックアップ。近年は
メイケイエールや
レーヌミノルなど、ここを勝った牝馬が後の重賞戦線でも活躍していることからも、今年も牝馬には要注目でしょう。
オッズ的には、新馬戦で先手をとって直線でも後続を突き放してみせた
ショウナンマッハ、やや時計が掛かる馬場で行われた中、好位2〜3番手を進み力強く伸びて快勝した
スリーパーダの2頭が人気を集め、「1戦1勝馬」一騎打ちの雰囲気です。
とはいえ、メンバーレベルという見方からすると初戦の結果だけで2頭が抜けているとは言えません。そんな波乱含みの重賞で、今週もnetkeibaオリジナルの
ビッグデータを活用した
AI競馬予想が弾き出した、激走注目馬を紹介します。
【netkeibaAIの注目馬】
馬名:
ソリッドグロウ鞍上:
岩田康誠騎手総合指数:60.97 (全10頭中1位、2位は59.68)
予測ペース:平均
最終追い切りや枠順、馬場など週中の情報まで追加した上でAIが弾き出した激走注目馬は、
ソリッドグロウ(牝2・美浦・
池上昌和厩舎)でした。
こちらも前出の2頭におなじく1戦1勝馬。その初戦は、函館芝1200mでハナを切り、そのまま逃げ切って7馬身差の圧勝。平均より速めのハイペースで逃げて、2歳新馬としては水準クラスの勝ちタイム。7馬身差の着差は負かした相手の次走成績を見ると、全体的にレベルが低かった可能性もあり、この着差をそのまま鵜呑みにはできないでしょう。
ただ、1つ上の全兄に
モントライゼがいる同馬。兄
モントライゼの新馬戦は、フィリーズR2着の
ヨカヨカにアタマ差先着を許しての2着。次走の未勝利を好時計勝ちし、3戦目がこの
小倉2歳Sで
メイケイエールの2着だった馬です。人気の1頭
スリーパーダは、
メイケイエールを輩出した
ミッキーアイルを父に持つだけに、
ソリッドグロウとの因縁を感じずにはいられません。
それ以降、
京王杯2歳Sも先行策から押し切るなど、早い時期から活躍していた兄
モントライゼ。当然、
ソリッドグロウも早い時期からの活躍に期待できるはずです。
また
モントライゼの未勝利戦、
小倉2歳Sはそれぞれ馬場指数が「15」、「14」と時計の掛かる馬場でした。木曜、金曜の雨で時計が掛かる馬場になっていれば、
ソリッドグロウにはさらにプラスでしょう。関東馬初の
小倉2歳S制覇があっても不思議はありません。