スプリンターズSへ向かう上で重要な
ステップレースであると同時にサ
マースプリントシリーズの最終戦。ただし、今年も京都競馬場改修工事による変則開催で、阪神競馬場ではなく、中京競馬場で行われることになった。昨年は
ダノンスマッシュがここを勝って
スプリンターズS2着、19年の
タワーオブロンドン、18年の
ファインニードルはこのレースを足掛かりに本番も制しており、秋のス
プリントチャンピオンを目指す馬にとっては、別定重量のGII戦で、ある程度は結果を出しておきたいレースだ。
◎
カレンモエは
長篠Sを勝ったあとは3戦連続重賞2着。それも阪神、中山、札幌と3戦いずれも異なる競馬場で、クビ差、ハナ差、クビ差と惜敗を繰り返してきた。先行力があって追われてからもしっかりと脚を伸ばせる馬だが、一瞬の脚に欠くためにゴール前が甘くなってしまう。今回は強力先行馬が多くいる組み合わせになり、むしろレースがし易いのではないか。連勝馬券の軸として頼もしい成績だが、勝って、堂々と本番に駒を進めてもらいたい。
強敵は〇
レシステンシアか。2019年の2歳牝馬チャンピオンで、
桜花賞2着、
NHKマイルC2着、今春の
高松宮記念2着だから、中京コースにも不安はなく、
阪神ジュベナイルフィリーズと、
阪急杯をレコード勝ちしている。大きく崩れたのは休み明けで初めて古馬と顔を合わせた
マイルチャンピオンシップと、先行馬総崩れとなった春の
ヴィクトリアマイル。それでも勝ち馬から1秒以内だから安定感がある。
▲
ピクシーナイトは
シンザン記念優勝馬。やや頭が高い走法だがスタートダッシュが上手で、二の脚も速い。ただし、追って味がある馬ではなく、短い距離であれば自分の時計だけはしっかりと走るタイプのようだ。前走の
CBC賞では行きたい馬を先に行かせて、折り合いをつけると最後の直線ではインに潜り込んで勝ち馬に迫った。短距離に高い適性を示す1戦でもあった。小倉競馬場でそのような競馬ができるのだから、回りに不安があるタイプではないが、中京コースでは2戦2勝。持ち味を生かせる舞台だ。
△
クリノガウディーは
高松宮記念1位入線馬。長くスランプに陥っていたが、春は中京コースで2連勝、それも安土城Sではレコードタイムを塗りかえている。もともと中京芝コースは得意で大きく崩れたのは、有利とはいえない大外枠を引いてしまった
シルクロードSと、出遅れた昨年のこのレースのみ。距離は短い方がよさそうで、さらなるパフォーマンスが期待できる。
今回、かなりのハイペースが予想される組み合わせとなっており、短距離のペースに慣れてきた△
シゲルピンクルビー、
ファルコンSの覇者△
シャインガーネット、末脚鋭い△
タイセイビジョンと、前走1番人気△
ジャンダルムも押さえておきたい。