秋競馬の開幕を告げるハンデキャップレースであり、サマーマイルシリーズ創設後は、その最終戦として位置づけられた。中山競馬場で行われた過去10回で1〜3番人気は6勝2着3回3着3回。1番人気馬は3勝だが、2着、3着がなくトップハンデ馬も過去10年は未勝利と実績を鵜呑みにできない一面もある。
◎
グレナディアガーズは昨年の朝日杯フューチュリティS優勝馬。3歳シーズンは
ファルコンS2着、
NHKマイルカップ3着と人気に応えられていないものの、前者は57kgを背負って3着以下を離してのアタマ差2着で、後者も早め先頭から後続の瞬発力に屈したもの。
それでも、33.7秒、45.3秒、56.9秒のペースを楽に追走し、外を回りながら4角では先頭に立とうという積極的な競馬。最後は瞬発力に屈した格好となったが能力の高さは十分に感じ取れる内容だった。開幕週の中山マイルコースはベストとも思える条件だ。
〇
カラテは
東京新聞杯の優勝馬。さすがに
安田記念は気後れするようなレースだったが、
関屋記念では持ち味の末脚を十二分に発揮して外から追い込んで2着。
NHKマイルC2着
ソングラインをねじ伏せたのだから3連勝は伊達ではなかった。中山マイルコースは2戦2勝。得意とする舞台で逆転を狙っている。
▲
マルターズディオサは
チューリップ賞の優勝馬で、
阪神ジュベナイルフィリーズ2着の名マイラーだ。中山マイルコースは2歳時に
サフラン賞を勝っている。
高松宮記念は初めて経験する1200mに加え、外枠が堪えた印象で、
ヴィクトリアマイルは力負けの格好となったが、GIIIのハンデ戦なら格上的存在だ。
中山マイルを3戦2勝2着1回と得意にしている△
コントラチェック、同じく5戦3勝2着1回△
スマイルカナ、この舞台で重賞を勝っている△
バスラットレオンを押さえたい。