「紫苑S・G3」(11日、中山)
桜花賞3着馬が格の違いを見せつけた。2番人気の
ファインルージュが後続に1馬身3/4差をつける完勝。道中は絶好の手応えで好位6番手の外を追走し、3角過ぎから馬なりで上がって行くと、直線入り口では先行馬をのみ込む勢い。坂下で先頭に立ち、ラストは手綱を押さえる余裕で、
フェアリーS以来の重賞2勝目を挙げた。
前走の
オークスでは距離を持たすためにフォームを変えたが11着と惨敗。今回、
桜花賞時と同じように、
バランスを後ろにする形にして挑んだ。福永は「リク
エストして戻してもらった。当時の雰囲気に似ていたし、これで駄目なら距離だと思った。気持ち(抜け出すのが)早いかと思ったけど、脚色は衰えていなかったし、2000メートルも全く問題なかったね」と涼しい顔で振り返った。
過去5年で16年
ヴィブロス、17年
ディアドラと2頭の
秋華賞馬を輩出している一戦を制し、最高の形で始動戦を飾った。鞍上は「いい休養を経て牧場と厩舎がいいコンディションに仕上げてくれた。(本番では)もっと強い馬がそろうけど、十分に力のある馬」と本番へ確かな手応え。牝馬ラスト1冠は誰にも渡すつもりはない。
提供:デイリースポーツ