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【川崎・戸塚記念予想】南関クラシック戦線を沸かせた実力馬が集結 近走まれにみる激戦に!?

  • 2021年09月14日(火) 17時00分
 川崎競馬場で9月15日、戸塚記念・SIが行われる。記念すべき50回目の今回は好メンバーがずらり。牝馬限定戦のロジータ記念をのぞけば南関で年内最後の3歳重賞とあって、クラシック戦線の活躍馬が名を連ねた。例年、堅く決まることの多い一戦だが、今年は波乱の展開も!?

 レースが行われる2100mは、川崎記念・交流GIや関東オークス・交流GIIが行われるチャンピオンディスタンス。距離をこなすタフさはもちろん、6回のコーナーをこなす器用さも求められる。そのため、川崎での経験が有利になる。

 地元から出走するスセリヒメは、前走のトライアル・芙蓉賞の2着馬。直線では前を行く馬にたっぷり砂をかけられながらも、果敢に前進。しっかり末脚を伸ばして2着に入った。小向トレーニングセンターで行われた追い切りは、単走で68秒7-38秒1をマーク。河津調教師は「しまい重点でやった」と、持ち前の鋭さを生かす内容をこなした。「前走と変わらず状態はいい。今回も牡馬が相手でどうかだが、距離は問題ない」とトレーナー。はまった時の爆発力は一級品で、展開次第では怖い存在だ。

 キャッスルトップは前走のジャパンダートダービー・交流GIを制覇。13頭立て12番枠と外枠発走だったが、サッと先手を奪ってマイペースの逃げに持ち込み、追いすがるゴッドセレクションなどJRA勢を振り切り大金星を挙げた。約2か月ぶりの実戦だが、「追い切りの時計は想定より遅くなったけど、動きは良かったし好調をキープしている」と渋谷調教師。父は短距離戦線で活躍したバンブーエールだが、母の父はマヤノトップガン。その血統背景から「2100mは問題ない」とトレーナーはキッパリ。「1枠1番と絶好の枠を引いた。自分の形に持ち込みたい」と徹底先行の構えだ。

 同じく船橋から参戦するギャルダルは、重賞勝ちこそないが東京湾C、東京ダービーの2着馬。前走の東京ダービーでは、勝ったアランバローズに0秒1差届かなかったが、ジリジリと直線で脚を伸ばして差を詰める姿は迫力満点だった。距離克服へのめども立っており、ここも上位争いに加わりそう。

 さらに、地元川崎からは、前走のトライアル芙蓉賞で5着と好走したピースオブホースも参戦。前走の黒潮盃を勝って勢いにのるジョエル羽田盃馬のトランセンデンス、ここ2戦は案外だが東京湾Cを制すなど素質確かなギガキングも参戦。実力派がしのぎを削る。

(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)

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