川崎競馬場で9月15日、
戸塚記念・SIが行われる。記念すべき50回目の今回は好メンバーがずらり。牝馬限定戦の
ロジータ記念をのぞけば南関で年内最後の3歳重賞とあって、クラシック戦線の活躍馬が名を連ねた。例年、堅く決まることの多い一戦だが、今年は波乱の展開も!?
レースが行われる2100mは、
川崎記念・交流GIや
関東オークス・交流GIIが行われるチャンピオンディスタンス。距離をこなすタフさはもちろん、6回のコーナーをこなす器用さも求められる。そのため、川崎での経験が有利になる。
地元から出走する
スセリヒメは、前走の
トライアル・芙蓉賞の2着馬。直線では前を行く馬にたっぷり砂をかけられながらも、果敢に前進。しっかり末脚を伸ばして2着に入った。小向トレーニングセンターで行われた追い切りは、単走で68秒7-38秒1をマーク。河津調教師は「しまい重点でやった」と、持ち前の鋭さを生かす内容をこなした。「前走と変わらず状態はいい。今回も牡馬が相手でどうかだが、距離は問題ない」とトレーナー。はまった時の爆発力は一級品で、展開次第では怖い存在だ。
キャッスルトップは前走の
ジャパンダートダービー・交流GIを制覇。13頭立て12番枠と外枠発走だったが、サッと先手を奪ってマイペースの逃げに持ち込み、追いすがる
ゴッドセレクションなど
JRA勢を振り切り大金星を挙げた。約2か月ぶりの実戦だが、「追い切りの時計は想定より遅くなったけど、動きは良かったし好調をキープしている」と渋谷調教師。父は短距離戦線で活躍した
バンブーエールだが、母の父は
マヤノトップガン。その血統背景から「2100mは問題ない」とトレーナーはキッパリ。「1枠1番と絶好の枠を引いた。自分の形に持ち込みたい」と徹底先行の構えだ。
同じく船橋から参戦する
ギャルダルは、重賞勝ちこそないが東京湾C、
東京ダービーの2着馬。前走の
東京ダービーでは、勝った
アランバローズに0秒1差届かなかったが、ジリジリと直線で脚を伸ばして差を詰める姿は迫力満点だった。距離克服へのめども立っており、ここも上位争いに加わりそう。
さらに、地元川崎からは、前走の
トライアル芙蓉賞で5着と好走した
ピースオブホースも参戦。前走の
黒潮盃を勝って勢いにのる
ジョエル、
羽田盃馬の
トランセンデンス、ここ2戦は案外だが東京湾Cを制すなど素質確かな
ギガキングも参戦。実力派がしのぎを削る。
(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)
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