「
神戸新聞杯・G2」(26日、中京)
飛躍の秋へ向けて、
キングストンボーイ(牡3歳、美浦・藤沢和)が
神戸新聞杯で始動する。前走の
青葉賞で2着に入りダービーの優先出走権を獲得しながらも、管理する藤沢和師は体調が整わないことを理由に出走を見送った。22年2月いっぱいで定年を迎える師にとっては最後のダービーだった。記者の臆測ではあるが、使おうとすれば使えたのではないかと思っている。しかし、「先のある馬で秋になれば良くなると思うし、ここで無理はさせられないよ」と説明。馬優先の師らしい
ジャッジだった。
調整は順調だ。そんな春の出来事を思い出しながら見た1週前追い切りは15日、美浦芝で5F68秒7-38秒6-12秒4をマーク。久々を感じさせない軽快な動きだった。「いい夏休みになったようだね。帰ってきてビックリしたよ。馬体、息遣いなど良くなっている」とうなずく。名伯楽の思惑通り、状態は上昇カーブを描いている。
21年はダービー馬
シャフリヤール、3着
ステラヴェローチェが参戦。そんなメンバーの中で成長した
キングストンボーイがどんな走りを見せてくれるか、注目したい。(デイリースポーツ・小林正明)
提供:デイリースポーツ