今週末は、敬老の日を含む秋の3連休。というわけで、競馬も3日連続開催(中山&中京)となっている。
特に月曜日開催は、
JRAスーパープレミアムということで、全券種の払い戻し率が80パーセント設定。大きな的中をさらにお得にできる一日である。
重賞開催は、土曜日に障害戦JGIIIの
阪神ジャンプS(中京・障害3300m)。日曜日に中京で
ローズS(GII・芝2000m)。月曜日に中山で
セントライト記念(GII・芝2200m)が行われる。今週はこのなかから月曜日の
セントライト記念をデータ攻略していこう。
1
セントライト記念好走は圧倒的に前走ダービー経由馬?
このレースで馬券圏内となっている馬の前走は、明らかにダービー組からが主流。その数過去10年の馬券圏内30頭中18頭である。まさに格上感の強さだ。
過去10年間で上位3頭にダービー組が絡まなかった年はたった1度だけ(13年)。逆にダービー組で上位3頭を独占した年は2回(11年・14年)。上位3頭中2頭だったのが5回もある(15年・16年・18年・19年・20年)。とにかく前走ダービー組重視となる。
特に、前走ダービー組かつ
セントライト記念1番人気になった馬は9頭。その成績は【4-2-1-2】である。今年1番人気になりそうな前走ダービー組といえば、
タイトルホルダー(前走ダービー6着)。1番人気ならば高確率で馬券になるのかも?
2 ダービーでの着順はほとんど関係ない?
前走ダービー組は強い。そしてダービーでの着順は不問といっていい。近年
セントライト記念で馬券圏内になっている前走ダービー組18頭。それらのダービーでの着順を平均すると約9.2着なのだ。
最高で2着(12年
フェノーメノ・14年
イスラボニータ)、最低だと17着(19年
サトノルークス)。ダービーで大敗しているからといってマイナス材料にすることはない。
今年前走ダービー組で出走予定があるのは4頭。
タイトルホルダー(ダービー6着)、
グラティアス(ダービー8着)、
ヴィクティファルス(ダービー14着)、
タイムトゥヘヴン(ダービー13着)。
ただし、ダービー2桁着順馬から、
セントライト記念で馬券になれるのは9番人気以上までしか前例がない。ダービー2桁着順だった
ヴィクティファルスと
タイムトゥヘヴンは、
セントライト記念で9番人気以内にならないと厳しいだろう。
3 伏兵は前走
ラジオNIKKEI賞から?
前走ダービー組以外の馬は全部で12頭。
その内訳は、前走
ラジオNIKKEI賞組3頭。前走
プリンシパルSが1頭。前走
青葉賞が1頭。前走500万(現1勝クラス)1着からが3頭。前走1000万(現2勝クラス)からが4頭(勝っていなくてもOK)になっている。
今年、
ラジオNIKKEI賞からは
ワールドリバイバル(2着)、
ノースブリッジ(3着)、
アサマノイタズラ(12着)の3頭。過去好走していた
ラジオNIKKEI賞組は、20年の1着
バビット(前走1着)、17年3着
サトノクロニクル(前走6着)、16年
ゼーヴィント(前走1着)。勝ち馬なら評価できるが、大敗組からの巻き返しはない。伏兵といえるのは
ワールドリバイバルと
ノースブリッジまでか。
4 なぜかルメールとデムーロが勝てないレース?
GIレースでは人気になりがちな
ルメール騎手と
M.デムーロ騎手。しかしこの2人はともにまだ
セントライト記念を制したことがない。
ルメール騎手は過去10年5回騎乗で【0-2-0-3】。
M.デムーロ騎手は過去10年4回騎乗で【0-0-1-3】となっている。馬券圏内率が悪いという感じでもないが、近4年はともに騎乗がありながら勝ちきれていないのだ。
今年、
ルメール騎手は
オーソクレース(美浦・久保田厩舎)、
M.デムーロ騎手は
レッドヴェロシティ(美浦・岩戸厩舎)の予定。
オーソクレースは前走
ホープフルS2着から約9か月ぶりの出走だが、今年初出走馬の馬券圏内というのは前例なし。
レッドヴェロシティも前走駒ケ
岳特別(2勝クラス・函館・芝2600m)2着という成績。近年でいうと17年の
ミッキースワローが前走
いわき特別(1000万下)3着からの1着はあるものの、前例としては稀な厳しい条件。外国人名手2人の逆襲はあるのだろうか?
(netkeiba編集部)