「ローズS・G2」(19日、中京)
鋭脚を繰り出し、4番人気の
アンドヴァラナウトが重賞初制覇。本番の
秋華賞(10月17日・阪神)へ弾みをつけた。鞍上の福永は先週の紫苑S(
ファインルージュ)、
池添学師は
京成杯AH(
カテドラル)に続く重賞美酒となった。2着は逃げ粘った12番人気の
エイシンヒテン。1番人気の
アールドヴィーヴルは、追い上げ届かず3着に終わった。
名手のタクトで見事に開花。祖
母エアグルーヴ、
母グルヴェイグという良血
アンドヴァラナウトが、重賞初挑戦初Vを決めた。新馬戦から素質の高さを見抜き、ずっと手綱を取り続けてきた福永は「思ったより早かった」と、6戦目での戴冠に胸を張る。
道中6番手につけると、直線で力強い末脚を発揮。メンバー最速の上がり3F33秒8を繰り出し、逃げ粘る
エイシンヒテンをきっちりとらえた。「初めてのコーナー4つのコースで、ちょっと半信半疑ではありましたけど、非常にうまく対応してくれた。とてもいい内容で勝ってくれた」と鞍上は振り返る。
先週の
京成杯AHに続き、2週連続での重賞制覇となった
池添学師は鞍上に最敬礼。「完璧な騎乗。気が入りやすいタイプなのですが、毎回馬に教えてくれています」と感謝する。ただ、福永には紫苑Sを制した
ファインルージュもおり、本番のジョッキーは現段階で未定。「ずっと乗ってもらっているので、次も乗ってほしい」と指揮官は懇願するが果たして-。福永自身も「G1の舞台に行っても、勝負できるだけの能力を秘めている」と評価が高く、少なからず継続騎乗の意思はありそうだ。
いずれにしろ、新たに誕生した
ヒロインに、無限の可能性が詰まっているのは間違いない。
ソダシら強敵が集う牝馬3冠最終戦が、一層盛り上がりを見せそうだ。
提供:デイリースポーツ