秋分の日も過ぎ、競馬本格シーズンも一段と深まる今週…。
早いもので、次の週には
スプリンターズSで幕を開ける秋GIシリーズもある。その前の今週は引き続き中山&中京の2場開催となっている。
重賞開催は日曜日に2レース。
中京競馬場で3歳
菊花賞トライアル戦でもあるGII
神戸新聞杯(中京・芝2200m)。例年は阪神芝2400mが通常開催だが、昨年から中京開催が続く。そして中山では
オールカマー(GII・芝2200m)。こちらは2週連続でメインが芝2200m戦(先週は
セントライト記念)という状況となる。今回は
オールカマーをデータで攻略していこう。
1.上位人気がそれなりに走る堅いレース?
まずは、堅いか荒れるかのレース傾向について。
過去10年(14年の新潟開催も含む)、上位人気3頭が揃って消えることがないレース。大荒れ決着といえるほどの年はない堅いレースだ。上位人気は、1番人気馬【3・2・1・4】、2番人気【2・2・2・4】、3番人気【1・3・2・4】という成績である。
馬連では、3桁配当2回、4桁配当8回。万馬券は1度もない堅め傾向。3連複にしても万馬券は1度のみ。3連単10万円超えも1度だけしかない。
今年も1番人気
レイパパレが馬券圏内になれば大きな配当は期待できない。しかし同馬が凡走すれば…。リスク承知で一発期待するのもあり?
2.関東・関西は五分五分の成績?
堅めのレース傾向はわかった。それでは次に枠や馬番の傾向はどうか。
枠は1〜8枠まで比較的満遍なく絡んでいる。勝ち馬にしても特定に偏った枠番傾向はない。ただ10頭前後で頭数が少なくなると、外枠がやや優勢傾向といえる。しかし今年は現在16頭立て予定。頭数が15〜17頭(12・13・15・17年)になると真ん中のほうが馬券になりやすい傾向はある。
騎手でいうと、過去10年で2回以上勝っているのは戸崎騎手ただ1人(14年と20年で勝利)。2年連続の勝利はなかなか難しいようだ。
ほかには関東馬と関西馬の優劣。これは馬券圏内30頭中、東西15頭対15頭のイーブン状態。関東か関西、どちらかで馬券圏内3着独占という年もない。軸が関東馬なら相手関西、というように東西を
バランスよく入れたほうがいいようだ。
3.難関コース・中山芝2200mは再好走傾向が強い?
例年、秋中山3週目に設定されている芝2200m戦の
オールカマー。前週のメインも芝2200mのGIIの3歳戦
セントライト記念だから、2週連続でこの距離のGIIレースが開催されていることになる。
オープン以上で同じ中山GIIの芝2200m戦はもうひとつある。それが1月の
AJCC(
アメリカジョッキークラブカップ)。
オールカマーは3歳も出られるが、
AJCCは4歳以上のオープン戦。それぞれ若干の違いがあるものの、メンバーが集まらずにフルゲートにならないという共通の傾向はある。
コースも芝の外回りを使うので、同じ中山でも内回りの巧拙とは若干違う能力が必要になってくる。特殊なコースだといわれる中山芝2500m戦でも内回り。だからこそ、コース適性高い馬が好走する傾向が強いわけだ。
有名なところでいえば07年〜09年まで
オールカマーを3連勝した
マツリダゴッホ。ほかにも同じ中山芝2200m戦で再好走する馬は数多い。今年の出走メンバーでいえば、
ステイフーリッシュ(20年
オールカマー3着・20年
AJCC2着)。20年4月の3勝クラス
湾岸S1着の
キングオブコージくらい。判断は難しいが注意はしておきたい。
4.前走はどこからのローテが相性いいのか?
秋初戦ということで、トップクラスの馬たちは夏をはさんでの休み明けとなりやすい。
過去10年の勝ち馬は、前走GI戦が7頭(前走
宝塚記念4頭・天皇賞春1頭・Vマイル1頭・ドバイ1頭)。ほか3頭はGIII戦である。やはり勝ちきるにはGI経由馬のほうが優勢。特に前走
宝塚記念組は1着用にしたい。
今年はその前走
宝塚記念組というのは
レイパパレ(同レース3着)と
アドマイヤアルバ(同12着)の2頭だけ。やはり今回は
レイパパレには有利な条件が揃っている?
(netkeiba編集部)