30日のメイン(最終)12Rは、
JBC2歳優駿指定競走「第21回
サンライズカップ/H1・1800m外回り。JBC協会協賛
マクフィ賞」です。11月3日(水・祝)に今回と同じ舞台、門別ダート1800m外回りコースで行われる「第2回
JBC2歳優駿JpnIII」制覇をめざす逸材9頭が出走してきました。
中でもその走りが注目されそうなのは、先に行われた二つの2歳中距離重賞の勝ち馬。7月27日に行われた「
ブリーダーズゴールドジュニアカップ/H1・1700m外回り」を4角先頭から2着
モーニングショー以下を5馬身も引き離して圧勝した
シャルフジンと、8月26日の「サッポロクラシックカップ/H2・1700m外回り」を2歳レコードタイムの1分46秒7で差し切った
リコーヴィクターです。
この2頭、6月24日に行われた「日本一早く行われる2歳重賞」
栄冠賞H2にも出走しており、同レースでは
シャルフジンが4着、
リコーヴィクターは出遅れが響いてそこからさらに3馬身離された5着に敗退。道中インの4番手から素晴らしい瞬発力を発揮した
モーニングショーが差し切って「2019年生まれ世代最初の重賞勝ち馬」となったのですが、その
モーニングショーは続く
ブリーダーズゴールドジュニアカップH1、サッポロクラシックカップH2でいずれも逃げ戦法を選択して2着、3着に敗れる結果に。
流れ上、先にこの
モーニングショーについて触れますが、
ブリーダーズゴールドジュニアカップH1では、
栄冠賞H2で並ぶ間もなく差し切った
シャルフジンに4角で捕まって5馬身差の2着。サッポロクラシックカップH2も速いペースで引っ張りましたが、道中イン追走から直線で抜群の瞬発力を発揮した
リコーヴィクターにレコードタイムで差し切られ、道中2番手を追走していた2着
ダイナソーにもゴール前で交わされてしまいました。
1700mへの「距離延長」で2戦続けて敗退ということで、今回
モーニングショーは下馬評段階で少し評価を落とすことになりそうですが、今回は外の8枠に入ったことで「逃げ」を選択しない可能性もありそう。
栄冠賞H2とは距離こそ違えど(1200m→1800m)、自らがレースを作るのではなく他馬が逃げる中で流れに乗りつつ脚を溜めて進めた際には巻き返す可能性が高まってきそうな感もあります。
上位人気に推されるであろう
シャルフジンと
リコーヴィクターに話を戻しましょう。両馬とも「距離延長」でパフォーマンスレベルが著しく上がったことで、今回さらに100m延びての「1800m外回り」は願ったり叶ったりの舞台でしょう。
中間についても、
シャルフジンは前走から約2ヵ月、たっぷり時間をとって成長を促した効果がどのくらいのものか非常に楽しみ。坂路での最終追い切りも前走時(35秒9-24秒0-12秒2)→今回(36秒0-24秒3-12秒6)ということで殆ど遜色ないレベルです。
リコーヴィクターは前走から約1ヵ月での出走となりますが、前走勝利時に
川島雅人調教師が「状態を見ながらですが、
サンライズカップに向かいたい」と話していた通りの臨戦過程。こちらも坂路での直前追い切りが前走時(36秒5-24秒4-12秒5)→今回(36秒7-24秒8-12秒9)。
シャルフジンと同様、ほぼ遜色ない時計で上がってきており、しかも2週続けて速い時計を出していることからも非常に順調に仕上げが進んでいることを感じさせます。
出走全馬が坂路で最終追い切りを行い、他の7頭も軒並み前走を上回るか同等程度の時計を出してきているということで、
JBC2歳優駿JpnIII(11月3日=水・祝)の前哨戦として「強い門別2歳馬」の中でも選りすぐられた精鋭たちが、非常にハイレベルな競走をみせてくれることでしょう。
門別12R「第21回
サンライズカップH1」の発走時刻は20時35分です。お見逃しなく!
(文:ひだか応援隊)