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凱旋門賞・仏G1」(10月3日、パリロンシャン)
2021年の欧州3歳馬はレベルが高い。その中でもデビューから7戦6勝のフランケル産駒ハリケーンレーンは、間違いなく世代トップの実力を誇る。
デビューから無傷3連勝でダンテSを勝利。英ダービーこそ同厩舎、同馬主の
アダイヤーに敗れて3着となったが、愛ダービーでは中団からしぶとく伸びてVをつかみ、デビュー5戦目でG1初制覇を飾った。
一気に注目を集めるようになったのは、
凱旋門賞と同じ舞台で行われたパリ大賞だ。道中2番手で進めて直線半ばで抜け出し、後続に6馬身差をつけて圧勝。愛ダービーは末脚を生かすレースをしたが、ここは正攻法の競馬でVとセンスの良さを発揮した。続く英セントレジャーも中団から差し切り、2馬身3/4差の快勝。見事にG1・3連勝を達成した。
あえて不安材料を挙げるとするならば、過去99回の
凱旋門賞において、英セントレジャーの勝ち馬がそのまま連勝した例は一度もないということだろうが、取るに足らないジンクスかもしれない。2戦目からコンビを組んでいるビュイックが
アダイヤーに騎乗するため、今回はJ・ドイルとの初コンビとなるが、破竹のG1・4連勝で世界の頂点に立つ可能性は十分にある。
※主なタイトル=21年愛ダービー、パリ大賞、英セントレジャー
提供:デイリースポーツ