「
毎日王冠・G2」(10日、東京)
好メンバーがズラリと顔をそろえる中で、唯一の3歳馬
シュネルマイスターは、NHKマイルを制し、続く
安田記念も差のない3着。秋の大目標に据えるマイルCSに向けて、ここできっちり弾みをつけたい。
3歳マイル王
シュネルマイスターが、始動戦を千八の当舞台に定めた。
安田記念は
ダノンキングリー、
グランアレグリアと接戦の3着。古馬一線級と遜色のない力の持ち主だ。
夏は放牧に出してリフレッシュ。手塚師は「見た目はあまり変わっていない」としつつ、「(調教を進めても)思ったより気持ちがカーッとなっていない。1800メートルでも大丈夫だと思う」と精神面の成長を感じ取っている。
帰厩後の調整も順調で、1週前は嶋田(レースはルメール)を背に、美浦Wで6F82秒9-11秒4(強め)。同世代の
オークス馬
ユーバーレーベン、
ココロノトウダイ(4歳オープン)との3頭併せ。2頭を追い掛けて内に潜り、一度は抜け出すシーン。最後は先行した攻め駆け馬に遅れはしたものの、この時計では仕方なし。
ユーバーレーベンには先着を果たしたように、中身の濃い調整ができている。「しっかりやれて良かった。先週までは緩い感じがしたが、調教を積むごとに良くなるタイプ。来週はもっと良くなる」と師は仕上がりに自信を見せる。
今秋の最大目標はマイルCS(11月21日・阪神)。「ここもいい競馬になると思うけど、今回は3歳とはいえG1を勝ってる分、56キロを背負うので、内容があれば」と指揮官は何より中身を重視したい考えだ。9月は
新潟記念(
マイネルファンロン)、
セントライト記念(
アサマノイタズラ)、
オールカマー(
ウインマリリン)と重賞3勝の絶好調厩舎が送り出すG1ホース。ここも勢いに乗りたいところだろう。
提供:デイリースポーツ