毎日王冠に出走馬を送り込む12人の調教師のうち、2016年以降の東京芝1800mの成績をもとに抽出。
毎日王冠で、馬券的にも「見逃せない調教師」とは?
3位は
戸田博文調教師。東京芝1800mへ103回出走させて7勝、3着以内25回という実績を残している。3着内数だけなら2位に値する数字だ。重賞では16年
共同通信杯で3着がある(
メートルダール・3番人気)。今年は
ラストドラフトが出走予定。
弥生賞勝ちの実績から中山巧者の印象が強い同馬だが、実は東京コースでも[1-1-0-1]と悪くない走りを見せており、昨秋には
アルゼンチン共和国杯で2着と好走している。
2位は
菊沢隆徳調教師。こちらは東京芝1800mに46回出走させて9勝を挙げ、3着以内が19回。複勝率41.3%と馬券圏内に入る確率が高く、複勝回収率も109%と高い。この条件で菊沢厩舎の馬を全部買ってもプラスになる算段だ。18年
毎日王冠を
アエロリットで、20年
エプソムカップを
ダイワキャグニーで、16年
スイートピーSを
ジェラシーで制しており、上級条件で強いのが特徴。
今年は
ダイワキャグニーが出走予定。
ダイワキャグニー自身、[5-1-0-3]とこの東京芝1800mの申し子的存在で、昨年の
毎日王冠でも2着と好走している。今春の
マイラーズカップでも0.2秒差の4着と年齢的な衰えは感じられないので、今年も当然、有力候補の一角だろう。
見事1位に輝いたのは、
手塚貴久調教師。76回出走して13勝、3着以内が26回。13勝は2位の菊沢調教師に4勝差をつけており、東京芝1800mマスターともいえる数字だ。
フィエールマン、
ユーバーレーベンといった、後のGIホースは、東京芝1800mでデビュー勝ちを果たしている。このコースを、強い馬が能力を発揮できる舞台として捉えているフシがあり、2番人気以内に支持された馬は[11-4-1-3]と驚異的な成績を残している。
今年は
マイネルファンロンと
シュネルマイスターが出走予定。
新潟記念で圧巻の差し切り勝ちを決めた
マイネルファンロンも有力だが、注目は何と言っても
シュネルマイスターだ。今年の
NHKマイルCを制し、3歳の身で挑んだ
安田記念でも3着と好走した。
毎日王冠でも2番人気以内に支持される可能性が高く、前出の傾向を踏まえると、馬券的にも中心視が妥当だろう。