「
京都大賞典・G2」(10日、阪神)
秋始動戦を迎える
アリストテレスは6日、栗東CWで3頭併せ。M・デムーロを背に機敏な反応を見せ、好仕上がりをアピールした。先週
スプリンターズSを制した僚馬の
ピクシーナイトに続く。
復活をかける
アリストテレスは、栗東CWで僚馬2頭を3馬身後方から追い掛ける形でスタート。直線で最内に進路を取ると、鞍上の仕掛けにスッと反応。
ヴァーダイト(4歳3勝クラス)には半馬身遅れたものの、
グルアガッハ(2歳新馬)に3馬身先着を決め、6F80秒5-38秒8-12秒3をマークと、仕上がりの良さを誇示した。
2週連続で騎乗したM・デムーロも満足げだ。「状態はいいと思う。先週はまだ太い感じがあったけど、きょうは自分で動いていた。最後は少し気合を入れたけど、息遣いもいいし、良かったですね」。20年に1勝、2勝クラスと連勝した時以来となるコンビ復活に「以前は
ワガママで子どもだった。大人になっているし、自分の仕事が分かっている。楽しみ」と成長ぶりを強調した。
20年の
菊花賞は2着とはいえ、無敗3冠馬
コントレイルを最後まで苦しめ、首差の接戦に持ち込んだ。年明け初戦のAJCCを制し、春のG1でも活躍を期待されたが、その後の3戦はまるで振るわなかった。音無師は「道悪が続いて変な風になったのかな。
宝塚記念(9着)も調子が上がらないまま終わった」と分析する。
秋の大事な始動戦。「夏を休ませてリフレッシュできていると思うので今度は走れる。
菊花賞の時の思いがあるから、また楽しませてほしい」と指揮官はエールを送る。視線の先にG1を見据え、春のリベンジを誓う。
提供:デイリースポーツ