エリザベス女王杯への
ステップレース。かつては本番との関連性はあまり高くなかったが、11年にGII昇格して以降は出走メンバーのレベルは上昇。それに合わせて本番での活躍頭数も増加している。
1.重賞実績馬の存在感が高まる
GII昇格後の10年間で連対した延べ20頭中、13頭はそれ以前に重賞を勝った経験があった。また該当しない7頭のうち4頭にも、重賞連対実績はあった。メンバーが揃うようになったことで、上がり馬の通用する余地は小さくなっている。
2.上がりが使えるか
GII昇格後の10年で、逃げ馬が3着以内に入ったのは1年のみ。昨年は重馬場になってやや特殊なレースとなったが、一昨年は
スカーレットカラーが後方2番手から追い込みを決めたり、18年は
ディアドラが上がり3ハロン32秒3という強烈な末脚を発揮して制するなど、差し追い込みでの好走が目立つ一戦。
3.前走の競馬場に注目
過去10年の成績を前走の競馬場別で見てみると、前走札幌組が[4-4-4-27]で複勝率30.8%、前走新潟組も[1-3-3-16]で複勝率30.4%と優秀。また数は少ないが、前走小倉組は[3-0-0-3]で複勝率50.0%ある。対して、前走東京組は[0-1-2-18]で複勝率14.3%、前走阪神組は[1-1-1-17]で複勝率15.0%、前走中山組は[0-0-0-14]。春の中央場所からの休み明けだったり、直前の中山開催からの連戦となる馬の成績は案外で、夏場のローカルで使われてきた馬の方が好成績。
リアアメリアは今年に入って案外だが、出遅れて後手を踏んだ
ヴィクトリアマイル以外は大きく負けているわけではなく馬場や展開に恵まれなかった面もある。前走の
新潟記念は外枠ばかり来ていた中で0秒6差なら悲観する結果ではない。叩き2走目、東京に替わるここで改めて期待したい。