21日のメイン(最終)12Rは、2歳牝馬の中距離重賞「第9回ブロッサムカップ/H2、1700m外回り。JBC協会協賛ディ
スクリートキャット賞」。昨年まではシーズン最終週を彩る一戦として行われてきましたが、今年は施行時期を2週ほど前倒し。
昨年からシーズン最終週に「
JBC2歳優駿JpnIII」が行われることとなり、「
道営記念H1」「道営ス
プリントH1」と合わせ開催3日間で4つの重賞という配置になったことで一つ前「第14回開催」での施行となりましたが、出走各馬とすれば門別のシーズン終了後に各地で増えてくる地方全国交流重賞へのチャレンジや、南関東ほか各地への移籍後の再始動も少し早められる可能性が高まるでしょうから、全国のファンの皆さんに、より注目していただきたい要素が増えたと言えそうです。
4年前の優勝馬
クロスウィンドは翌年3歳で三冠競走最終戦の「
王冠賞」を制し、その秋には移籍した船橋の所属馬として川崎「
ロジータ記念SI」を制覇。また3年前の3着馬
アブソルートクインは現在も牝馬の交流重賞等で活躍中、一昨年の勝ち馬
ネーロルチェンテは今季4歳で
ブリーダーズゴールドカップJpnIIIで地方馬最先着を果たすなど着実な成長を見せています。今年の出走馬にも将来を嘱望できる逸材が交じっていそうですので、ぜひ御注目いただければと思います。
最も注目を集めそうなのは、前走
フローラルカップH3で重賞初制覇を決めた
コスモポポラリタでしょう。ビッグレッドファーム生産・所有の
ロージズインメイ産駒で、すでに3勝の実績は今回最内枠から初タイトルを狙う
ローズティアラと並んで最多。
ただ、その
ローズティアラは前走までに1200m以下での出走経験しかないことに加え、重賞も今回が初挑戦ということですでに重賞を含めてオープン2勝の
コスモポポラリタが1番人気に支持される可能性が高そうです。
他では、2走前に強豪牡馬
リコーヴィクター(9月のサッポロクラシックカップH2を2歳レコードタイムで制覇)の2着に押し上げた
カーロデスティーノや、いまや大注目の新種牡馬
シルバーステートを父に持つ
ヤマイチリリー、
JRA上級認定競走でも大きくは崩れていない
フレーシア&
ティーズハクアらが伏兵候補として注目されることになりそうです。
JRA・地方交流の
エーデルワイス賞JpnIIIも先週14日に行われ、2歳牝馬の重賞では今季ラストの一戦となる「第9回ブロッサムカップH2」は20時40分のゲートインです。お見逃しなく!
(文:ひだか応援隊)