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菊花賞・G1」(24日、阪神)
ラスト1冠奪取へ、吉兆枠が後押しする。
菊花賞の枠順が確定し、牡馬クラシック皆勤の
ディープモンスターは4枠7番。ダービーに引き続き、無敗3冠馬の
父ディープインパクトと同じ枠順となった。同レースで現役トップ5勝を挙げる
武豊と頂点を目指す。
ダービー16着以来5カ月ぶりの
ディープモンスターは、16年前に
父ディープインパクトが無敗で3冠を達成した4枠7番に入った。川合助手は「内めで良かったです。調教で力むところがあったので馬の後ろで待機したいと思っていた」と好枠を歓迎した。思い返せば、ダービーも同じ3枠5番だった。ラスト1冠は父に続きたい。
最終リハから一夜明けた木曜は引き運動で体をほぐした。同助手は「休み明け一発目の3000メートルと厳しいところがあるが、やれることはやってきた」と最善を尽くしてきたと強調。ダービー以来、調教で感触を確かめた
武豊も「相変わらず動くね。力的にはチャンスがあると思う」と、大一番に向けての丹念な仕上げに太鼓判を押した。
続けて名手は「レースが不器用な馬。器用に立ち回れるタイプではない。競馬は掛からないけど、スピードの乗せ方が難しい。行けっていう時に行かないし、行かなくてもいい時に行ったりする」と課題を挙げる。乗り難しさとの付き合い方が好走への鍵となるが、
菊花賞では現役最多5勝を誇るだけに、舞台が阪神でも“ユタカマジック”で打破をにらんでいる。
父の背中を唯一知る鞍上、一部を冠した馬名、そして同じ枠番-。競馬史にさん然と輝く父とは重なる部分が多い。天に導かれ、G1タイトルを奪取する。
提供:デイリースポーツ