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【天皇賞】エフフォーリア抜群 迫力満点の3頭併せ最先着 19年ぶり3歳馬Vなるか

デイリースポーツ
  • 2021年10月28日(木) 06時05分
 「天皇賞(秋)・G1」(31日、東京)

 抜群の推進力を披露して最終追い切りを締めくくった。鼻差2着に敗れたダービー以来、5カ月ぶりの実戦となる皐月賞エフフォーリアは27日、美浦Wで3頭併せ。レッドライデン(4歳2勝クラス)とグラナタス(5歳2勝クラス)を前に見る形で発進すると、直線は2頭の間へ。迫力満点のフットワークで一瞬にして抜け出し、最先着を決めた。タイムは5F69秒3-38秒5-11秒3。ラストの切れ味は紛れもなく一級品だった。

 騎乗したのは先週の菊花賞タイトルホルダーで制した横山武。「力みやすいところはあるけど、しまい楽に抜けて、調教だけならこれまでで一番ですね。夏を越してパワーがついてきて、改めていい馬だなと思いました」と相棒の成長を喜んだ。鹿戸師も「少し実戦から離れているので、今日は実戦を意識して真ん中から並べるイメージ。すごくいい感じで走れていましたね」と目を細めた。

 あの日とは立場も気持ちも違う。無敗での2冠制覇を目指すも初黒星を喫したダービー。主戦は「思い出したくない悪夢であるし、何とも言えない」と振り返ったが、トレーナーは「ダービーを勝つためにみんなでやってきたので、とても悔しかった。今回は挑戦する立場なのでダービーとは違った感じ。リラックスして挑めますね」と前を向いた。

 夏の放牧期間で心身ともにパワーアップ。クラシック最終戦の菊花賞ではなく、早い段階から古馬との戦いに矛先を向けた挑戦者が、02年シンボリクリスエス以来、19年ぶりとなる3歳馬Vを成し遂げても不思議ではない。

提供:デイリースポーツ

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