優勝馬には
マイルチャンピオンシップの優先出走権が与えられるレースで、同レースの前哨戦という位置づけだが、今年は京都競馬場改修工事のために阪神競馬場の内回りコースを使用して行われる。本番は外回りコースが使用されることから切り離して考えたい1戦だ。過去10年間で1〜3番人気馬は8勝2着5回3着3回。比較的堅調に収まるケースが多いが、舞台が変わる今回はどうだろう
◎
ダノンファンタジーは2018年の
最優秀2歳牝馬。脚の使いどころが難しい馬でス
プリント戦でも前に行けるスピードの持ち主だが、そのスピードを末脚に転化させたいタイプだ。芝1400mがあっている印象で、昨年暮れの
阪神カップに勝っているほか、2歳時には
ファンタジーSを楽勝している。内枠を引いた
阪急杯は痛恨の出遅れで包まれるような競馬。加えて逃げた
レシステンシアがレコードで逃げ切るようなレースとなったのは痛かった。それでもあきらめずに前を追っていた。得意の阪神コースで見直したい1戦だ。
〇
ステルヴィオは、2018年の
マイルチャンピオンシップ優勝馬。その1戦を最後に勝利から遠ざかっているが、昨年は京王杯ス
プリングC2着で、
スワンS2着。芝1400mの重賞で2着2回。前走の
京成杯オータムHは前半3ハロン34.6秒、半マイル通過45.6秒というハイペースで流れるなか、58kgを背負っていつになくポジションを取りに行って2着争いを演じたが7か月振りの実戦ということで最後は力尽きた。できればもう少し内枠が欲しかったが、200mの距離短縮と、1kg減の斤量は魅力だ。
▲
ホウオウアマゾンは
アーリントンCの優勝馬。
NHKマイルCは積極的なレースから最後の直線で見せ場を作ったが、
アーリントンCから中2週でマイナス10kgの馬体重に加えて、前半3ハロンが33.7秒、半マイル通過が45.3秒というラップ以上に終始プレッシャーをかけ続けられる展開となって最後は力尽きた。やや先物買い的な気持ちは否定できないがレースぶりには注目したい。
△
ルークズネストは
ファルコンSの優勝馬。この時は逃げて
グレナディアガーズを振り切ったが、逃げなくても競馬ができる。
NHKマイルCは道中でスムーズさを欠くような場面もあり、どこかリズムに乗り切れないようなレースでもあった。前走は好スタートから先行争いを避けるように1度ポジションを下げ、最後は交わす勢いにも見えたが、年長馬の渋太さに屈した。叩かれた強みを生かしたい。
NHKマイルC3着△
ギルデッドミラー、この距離でレコード勝ちを記録している△
クリノガウディーにも注目だ。