先週は10月30日の東京ダート1400mで4頭の除外が出たものの、うち2頭は翌日の東京ダート1600mに再投票。あとは10月30日の阪神ダートで1頭の除外、10月31日の新潟芝1400mで3頭の除外という頭数にとどまっている。
今週の阪神開催も比較的頭数は手ごろに収まりそうなだけに、逆にどのタイミングで頭数が多くなるのか。そういったところも気になる部分はあるが、現在のゲート試験合格頭数と新馬戦の番組数からすれば、しばらくは除外ラッシュという状況もなさそうだ。
【11月7日(日) 阪神ダート1200m】
◆
イラーレ(牝、
父スクリーンヒーロー、母ラベ、栗東・
北出成人厩舎)
半兄
カバジェーロ(父
ロードカナロア)は1400m以下の距離で芝2勝、ダート1勝という成績。母系には芝で4勝を挙げた
ジャストドゥイング(
父ゼンノロブロイ)がいる血統。
本馬について「先週の坂路はジョッキー騎乗ということもありましたが、4F52.1秒、1F12.2秒を余力十分にマーク。馬場もかなり踏み荒らされた時間帯での動きなので、スピードだけじゃなくてパワーもあると思います」と
北出成人調教師。鞍上は
幸英明騎手が予定されている。
【11月7日(日) 阪神芝2000m】
◆
ショウサンキズナ(牡、父
キズナ、
母ショウサンウルル、栗東・
松下武士厩舎)
半兄に同厩舎で管理され、小倉芝2000mで未勝利を勝ち上がった
ショウサンイチマツ(父
オルフェーヴル)がいて、母系にはダートで4勝を挙げた
フォーカード(父
サマーバード)がいる血統。
本馬について「先々週のCWでは、もう少し動いて欲しかったという気もしますが、先週の坂路では新馬を追走して先着。水準の時計も出ました。きょうだいの中では、一番体に恵まれてて、500キロを超えてますからね。この馬なりに追うごとに良くなってはきていますね」と松下調教師。鞍上は
松若風馬騎手が予定されている。
【11月7日(日) 阪神芝1200m】
◆
メイショウグラニー(牝、父
ロードカナロア、
母プリンセスムーン、栗東・
藤岡健一厩舎)
母プリンセスムーンは現役時代に芝短距離で6勝。韋駄天Sを勝ち、
ベルカントが勝った2016年
アイビスSDでは3着という重賞実績もある。本馬は初仔。
母のスピードを受け継いだのか、10月20日の坂路では4F51.3秒を馬なりでマーク。2F24.6秒と後半の脚力もしっかり。10月27日の坂路では、古馬1勝クラスを追走して先着。4F52.2秒と全体時計は前週よりも遅くなったが、2Fは24.2秒。追い切り本数自体は多くないが、やるたびに良くなる動きを見ているとこれで十分能力発揮といった感じがする。
◆
ジェニーグロウ(牡、父
シルバーステート、
母シルバージェニー、栗東・
奥村豊厩舎)
父は新種牡馬。その産駒、ロン(栗東・
石橋守厩舎)が
野路菊S、
ベルウッドブラボー(美浦・
和田雄二厩舎)が
ダリア賞など、すでにオープンを勝ち上がっている。本馬は先週の新潟芝1400mの新馬戦を除外されている。
本馬について「気持ちが入った走りをする馬で、走ることに対してすごく真面目。ただ、前向きすぎる部分がマイナスになることもあるので、その点はプール調教を取り入れて気持ちが落ち着くように工夫はしています」と奥村調教師。
また、同厩舎の
ピースキーパー(牝、父
エスケンデレヤ、
母ボンセジュール)も同レースの出走を予定している。
(取材・文:井内利彰)