今週から開催替わり。今年最後の東京開催(第5回)になる。開幕週からセレクトセールの高額落札馬や活躍馬の弟や妹など各厩舎の良血がスタンバイ。それぞれの初陣に注目したい。
【11月6日(土) 東京芝2000m】
◆
ウインルシファー(牡、父
オルフェーヴル、
母コスモチェーロ、美浦・
手塚貴久厩舎)
現役の半姉
ウインマリリンは重賞3勝(
フローラS、
日経賞、
オールカマー)、
オークス2着など活躍中。半兄の
ウインマーレライは
ラジオNIKKEI賞を勝っている。先週の追い切りはウッドチップコースで5F69.0-1F11.7をマーク。3頭併せの真ん中で併入した。「ゲートの練習に時間がかかったけど、ひと追い毎に良くなってきた。馬体の感じとか走り方なんかは
マリリンに似ている。遅生まれで心身ともに若いけど、常に一生懸命に走る性格。血統的にも楽しみです」と
手塚貴久調教師。鞍上は
横山武史騎手を予定している。
◆
ダノンギャラクシー(牡、
父ディープインパクト、
母ベネンシアドール、美浦・
国枝栄厩舎)
一昨年のセレクトセールに上場され、取引価格は3億1320万円。全姉に重賞2勝(
フローラS、
ローズS)、
ジャパンC2着、
宝塚記念2着、
オークス3着などGI戦線でも活躍した
デニムアンドルビー、伯母に
トゥザヴィクトリー(
エリザベス女王杯)がいる。当初は前週のデビューを目指していたが、「まだ動きが物足りなく感じたから予定をスライドした」と
国枝栄調教師。10月27日の追い切りはウッドチップコースで5F68.3-11.9をマークし、先日の
アルテミスSを勝利した
サークルオブライフと併入している。「まだ成長途上だけど、ひと夏を越して力強くはなった。馬格は十分。スラッとした体形だし、長めの距離が合うと思う」と国枝調教師。鞍上は
C.ルメール騎手を予定している。
【11月7日(日) 東京芝1800m】
◆
カーペンタリア(牝、父
ロードカナロア、
母モシーン、美浦・
木村哲也厩舎)
母は豪G1を4勝。半姉に重賞3勝(
フェアリーS、
関屋記念、
東京新聞杯)、
ヴィクトリアマイル2着の
プリモシーンがいる。先週の更新でも伝えた通り、万全を期して今週のデビューに回った。10月27日の追い切りは僚馬の
ティズグロリアス(10月31日の東京5Rでデビュー勝ち)と併せ、ウッドチップコースで5F69.0-1F11.6をマーク。31日には坂路で4F53.5-12.6を計時した。鞍上は
C.ルメール騎手を予定している。
◆
ベストフィーリング(牡、父
ドゥラメンテ、
母フィールザレース、美浦・
手塚貴久厩舎)
一昨年のセレクトセールに上場され、取引価格は9936万円。母はアルゼンチンのG1(CEス
プリント)を勝っている。先週の追い切りはウッドチップコースで5F68.4-1F11.5をマークし、3頭併せの最内で併入した。「まだ緩いところがあるけど、走りっぷりがいい。速いところに行けばコントロールも利くし、いいバネがありそう。ピュッとした脚を使えそうなイメージです」と
手塚貴久調教師。鞍上は
横山武史騎手を予定している。
【11月7日(日) 東京芝1400m】
◆
ラコンタール(牡、父
ロードカナロア、
母リュラ、美浦・
国枝栄厩舎)
昨年のセレクトセールに上場され、取引価格は7480万円。伯母に
桜花賞馬の
ハープスターがいる。先週の追い切りはウッドチップコースで5F67.1-1F11.6をマークし、3歳馬を追走して併入した。「じっくりと成長を待ったぶん、春に入厩した頃に比べれば随分と良くなった。気がいいし、調教でも前向きに動けている」と
国枝栄調教師。鞍上は
戸崎圭太騎手を予定している。
(取材・文:竹之内元)