「
アルゼンチン共和国杯・G2」(7日、東京)
長距離界期待の大砲候補が得意の舞台で復帰する。
天皇賞・春で10着に敗退後、左下腿骨を骨折して戦線を離脱していた
オーソリティが、連覇に向けて準備を整えてきた。
北海道からノーザンファーム天栄(福島県)を経て美浦へ帰厩。10月14日から時計を出し始め、ここまで7本の追い切りを消化した。1週前は美浦Wで厩舎のエース格
ステルヴィオと併せ、余力を残しつつ抜群の推進力でラスト1Fは11秒5と切れ味を発揮。太田助手は「あらかた出来上がっていますが、ギアを上げていけるように調整をしていきます」と順調な仕上がりに目を細める。
ケガの功名かもしれない。20年の
有馬記念14着を含め、G1で結果を出せていない理由の一つが気性面の若さ。だが、今回の放牧を境に「折り合い面が改善されて、去年よりも調整がしやすくなった」と同助手。さらに、もう一つの課題であった実戦でのフォームについても、「牧場と連携して手前の変え方もスムーズになってきています」と欠点の修正が着実に進んでいる。
東京コースは3戦して2勝、2着1回と抜群の相性。その全てが重賞だけに価値は高い。進化を遂げた姿で堂々連覇を果たし、再びG1の舞台へ殴り込みをかける。
提供:デイリースポーツ