「
アルゼンチン共和国杯・G2」(7日、東京)
天皇賞・春以来の実戦となる
オーソリティは3日、美浦Wでの3頭併せでスムーズな走りを披露した。連覇が懸かる一戦へ向けて順調な仕上がりをアピール。重賞2勝を挙げている東京コースで、いきなりエンジン全開といく。
オホーツクSを快勝してオープン入りを決めた
アンティシペイトも、美浦Wで好調キープをうかがわせる動き。2週連続G1勝ちの横山武とのコンビで重賞初Vを狙う。
オーソリティは美浦Wで
パラダイスリーフ(5歳3勝クラス)、
アヴェラーレ(3歳2勝クラス)を先行させて最終リハをスタート。序盤の緩い流れの中で首を上げるしぐさを少し見せたが、太田助手は「馬の後ろに入れた分、エキサイトしていましたが、これはいつものことなので、そんなに心配はしていません」と問題なしを強調する。
直線では3頭の最内に入ってスムーズに加速する。最後まで手応え十分のまま併入でフィニッシュ。6F85秒5-38秒5-11秒6の時計以上に、休み明けを感じさせない力強いフットワークが目立った。
20年にこのレースも、
青葉賞(1着)から6カ月ぶりの長期休養を問題にせず快勝。21年の調整過程については、「去年と同じ日程で牧場、トレセンと調整されています。折り合い、手前の変え方など去年よりもスムーズですし、体は立派に見えますが、1週前の時点で合格点の状態になっています」と仕上がりに抜かりはないことを強調した。
今回のメンバーではG2を2勝している実績は断然。57・5キロのトップハンデを背負うことになるが、同助手は「ハンデは重いですけどタフな馬ですから」と絶大な信頼を寄せている。さらに20年の当レース以来となるルメールとのコンビも心強い材料だ。「ジョッキーも結果を出していますし、あとはレースまでしっかりと調整していきます」と万全を期して送り出す構え。再びG1の大舞台へ臨むためにも、ここでつまずいてはいられない。
提供:デイリースポーツ