「みやこS・G3」(7日、阪神)
大一番へ向けての大事な前哨戦。20年の覇者
クリンチャーは3日、栗東坂路で自己ベストをマークし、状態の良さをアピールした。
レパードS圧勝から挑む
メイショウムラクモも美浦Wで好ムードを漂わせていた。
老いてますます盛んなり-。20年の覇者
クリンチャーは栗東坂路に登場。朝日に照らされながら力強いフットワークで、外ラチ沿いをグングンと駆け上がる。勢いそのままにフィニッシュし、4F51秒9-38秒2-13秒1をマークした。見守った宮本師は「先週の段階で仕上がっているので、きょうは馬任せの仕上げ。十分。衰えも感じないし、いい状態で臨める」と納得の表情を浮かべた。
「
クリンチャーが坂路で51秒台なんてないからね」と指揮官が舌を巻いた通り、時計は自己ベストを更新するもの。7歳にしてまだまだ進化し続けている様子だ。「デビュー当時は15-15で一杯の馬だったんだけどね。それが攻められるようになった。丈夫だね。馬自身はまだ若く感じるし、間隔をあけつつ22年も23年も走ってくれれば」と、孝行息子の順調な成長過程に目を細めた。
17年
菊花賞2着や18年
京都記念Vなど芝戦線で活躍していたが、18年
阪神大賞典3着後に鞍上の
武豊から進言があったこともあり、20年
仁川S(2着)からダート路線に目先を変えてきた。その後は砂の重賞で3勝を挙げるなど、一線級として存在感を見せつけている。
当初はJBCクラシックを目指して両にらみで調整を続けてきたが、補欠1番手で無念の除外に。ここで憂さを晴らし、その先にある大舞台へ弾みをつける。
提供:デイリースポーツ