20年12月の
香港Cでの
ウインブライト2着を最後に、戦線から離れていた
松岡正海騎手(37)=美浦・フリー=が、いよいよ今週末の東京競馬で復帰する。
20年2月8日の東京6Rで落馬し、左大腿骨を骨折。同年10月末にお手馬の
ウインブライトに乗るため一度は復帰したものの、負傷した箇所の状態が思わしくなく再び長期離脱していた。約11カ月ぶりの実戦騎乗に「今週月曜(1日)に担当医師から
ゴーサインが出て、正式に復帰できるようになりました。体調はいいし、頑張りたいね」と力を込めた。
20年から4度の手術を乗り越え、10月22日から調教騎乗を再開。「追った時に若干動きが悪いところもあるけど、久々だからね。調教での時計感覚はだいぶ戻っているし、徐々に体もなじんでくると思う」。この休養期間は“人生で初”という筋力トレーニングにも励んだ。「燃えよドラゴンのブ
ルース・リーに影響されてね。ダンベルを使ったり、ベンチプレスをしたり…。上半身裸になったら、今の俺はブ
ルース・リーになっている」と笑った。
水曜の時点で土曜2鞍、日曜2鞍の依頼が舞い込んでいる。デビュー19年目。パワーアップした“職人”が、満を持してターフに戻ってくる。(デイリースポーツ・刀根善郎)
提供:デイリースポーツ