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アルゼンチン共和国杯・G2」(7日、東京)
まさに威風堂々-。骨折放牧明けで6カ月半ぶりの実戦。加えて、2020年V時から3・5キロ増のトップハンデも問題なし。
オーソリティが確かな成長ぶりを見せつけ、見事に連覇を果たした。
好スタートを決めると、スッと好位を確保。ルメールが「前を壁にできて、
リラックスすることができた」と話すように、ピタリと折り合って脚をためた。直線を迎えても余力は十分。あとは抜け出すタイミングを図るだけだ。鞍上からGO
サインが出ると、待ってましたとばかりに
ギアチェンジ。上がり3F33秒9の末脚で後続を置き去りにした。
鞍上は「直線はすごくいい脚で抜け出してくれた。レース前はスローペースを心配したが、心身ともに充実していて道中は冷静に走ってくれた。いいポジションが取れたので勝つ自信があった」。絶好位を確保した時点で勝負は決まっていた。
12キロ増で過去最高の518キロでの出走。木村師は「骨格が大きくなった」と肉体面の成長を感じるとともに、「ゲート裏でも汗をかいてギリギリのところだったが、レースに行ったら落ち着いていた。1コーナーの入りも良かったし、強さを見せてくれた」と精神面の成長にも目を細めた。
これで左回りのG2を3勝。「左回りの成績がいいですし、その良さを生かしたいですね。香港にも登録しているし、次走はオーナーと相談します」と指揮官。充実期に入った今なら、もうひとつ上のステージでも十分勝負になるはずだ。
提供:デイリースポーツ