昨年の
ダノンザキッド、一昨年の
コントレイルをはじめ後の活躍馬が多く輩出されてきた2歳戦屈指の出世レースで、現在では暮れのGI・
ホープフルSの前哨戦という側面も持つ。今年からGIIに格上げされ、レースの充実度に格が追い付いた。
1.決め手勝負になりやすい
より短い距離に適性がある馬は前週までの
京王杯2歳Sや
デイリー杯2歳Sに向かうため、中距離タイプが揃うこのレースはスローペースになるのが通例。レースの上がりは速く、末脚のキレが問われるレースになることが多い。
2.前走1・2着馬
過去10年、前走1着馬は[9-8-7-50]で複勝率32.4%。馬券圏内のほとんどが占められている。また、前走2着の馬も[1-2-2-11]で複勝率は31.3%ある。対して、前走3着以下の馬は[0-0-1-29]と、巻き返しての好走は滅多にない。
3.キャリア数に注目
過去10年、キャリア数が1〜2戦の馬は[7-10-7-42]で複勝率36.4%なのに対し、キャリア3戦だった馬は[3-0-1-24]で複勝率14.3%、4戦以上だった馬は[0-0-2-24]で複勝率7.7%。近年は特に、既にキャリアを積んできた馬より、新馬・未勝利勝ち直後の馬の方が幅を利かせている。
アルナシームはデビュー時の馬体重が418kgだったが、ひと夏越して馬体は成長。また、調教では相変わらず抜群の動きを見せている。デビュー戦が函館だったので東京替わりがカギとなるが、走りからして直線の長いコースは合いそう。今回の好メンバー相手でも能力は見劣りせず、勝ち負けの期待は十分。