昨年に引き続き、阪神競馬場で行われる
マイルチャンピオンシップ。阪神競馬場の芝1600mコースは
桜花賞、そして牡、牝の2歳王者決定戦が行われるコースであり、舞台設定に不足はないが、昨年の第5回阪神開催は7月以来だったのに対して、今年は10月9日からの連続開催で芝コースの状態が気になるところだ。
◎
シュネルマイスターは
NHKマイルC、そして
毎日王冠の優勝馬。武器とする強靭な末脚は1戦毎に磨かれている印象で、
安田記念では
ダノンキングリー、
グランアレグリアに次ぐ3着で4着
インディチャンプとの間に割って入り、
毎日王冠では56キロを背負って33.0秒の末脚を発揮。その
ダノンキングリーに雪辱を果たした。2000mの
弥生賞で
タイトルホルダーに2着しているくらいだから、タフな馬場状態にもしっかりと対応してくれそうで、
スプリンターズS、
天皇賞・秋に続く3歳世代の台頭に期待したい。
〇
グランアレグリアの実績には頭が下がる思いだ。休み明けの
桜花賞を楽勝し、
安田記念で
アーモンドアイを撃破。
スプリンターズSでは完璧なレースをした
ダノンスマッシュを直線だけで捕え、そして今年は
大阪杯、
天皇賞・秋で距離の融通性も証明している。
大阪杯は馬場状態に恵まれなかったのは残念だったが、それでもしっかりと見る者の記憶に焼き付けるような1戦だった。連覇を狙う王者らしい競馬を期待したい。
▲
サリオスは一昨年の朝日杯フューチュリティS優勝馬で、
皐月賞、ダービーともに
コントレイルの2着だった。
毎日王冠を楽勝して挑んだ昨年の本レースではメンバー最速となる33.1秒の末脚で追い込んだが5着。前半の半マイル通過が46.9秒で、後半の半マイルが45.1秒というスローペースに泣かされた格好になってしまった。
大阪杯は道悪に泣かされ、
安田記念は道中で不利もあった。まだ見限れない。
阪神芝1600mの2歳コースレコード保持者△
グレナディアガーズは昨年の朝日杯フューチュリティS優勝馬。
NHKマイルC3着でもあり、世代を代表するトップマイラーの1頭だ。また、
マイルチャンピオンシップはリピーターの多いレースとしても知られており一昨年の優勝馬で、昨年2着の△
インディチャンプと、2度目のマイル戦となる△
ダノンザキッドも押さえておきたい。