重賞としては今年が8回目だが、オープン特別として開催された期間が長く秋の2歳中距離戦としてファンには馴染みが深い一戦。オープン特別時代の勝ち馬には
エピファネイア、
ヴィクトワールピサなど「超」がつく大物の名前も見られる。
1.少頭数ながら持続力が問われる
重賞昇格後の7回の平均出走頭数は9.6頭。オープン特別時代から少ない頭数で行われることが通例になっていて、今年も特別登録は11頭に留まった。少頭数でゆったりした流れになることで、スピードよりも末脚の持続力が問われるようなレースになりやすい。
2.差す競馬ができるか
オープン特別時代も含めた過去10回で、前走の上がり3ハロンタイム1位だった馬が9勝で、2着も4回。阪神開催だった昨年も、
ワンダフルタウンが10頭立ての6番手から差し切って勝利した。内回りコースで行われるレースだが差し馬が台頭してくる。
3.前走も2000mだった馬
16年1月から11月14日までに行われた阪神芝2000mの2歳戦(新馬除く)の成績を、前走の距離別で見てみると、前走も2000mだった馬は連対率23.0%・複勝率33.2%なのに対し、前走1800mの馬は連対率15.4%・複勝率26.2%、前走1600mの馬は連対率9.3%・複勝率11.6%。距離延長組より前走も2000mだった馬が優勢。
キャンデセントは新馬戦のレースレベルに疑問符は付くが、タフな馬場状態の2000mを差し切ったということを評価。一度使ったことで調教の動きは良化しており、2戦目も勝ち負けを期待したい。