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【金の鞍賞予想】レベルが上がった高知の2歳重賞を制するのは!?

  • 2021年12月27日(月) 18時00分
 V字回復を遂げ、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの高知競馬場で12月28日、2歳重賞・金の鞍賞(ダート1400m)が行なわれる。売上や賞金増額、人気アップに伴い、高知に入厩する馬のレベルも飛躍的にアップしており、2歳馬にも同じことが言える。

 今月15日には高知生え抜きで無敗の4連勝馬マリンスカイが川崎のJpnI・全日本2歳優駿に出走。交流重賞となって以降、高知勢では初めての参戦で、スタート直後の不利があり13着だったが、3コーナーでは見せ場を作った。

 そのマリンスカイ全日本2歳優駿から間隔が詰まっていることなどからここは回避。また、門別でJRA認定レースを含む3勝を挙げ、移籍初戦の古馬混合C2を楽勝したアンティキティラ金の鞍賞に出走となれば上位人気が予想されたが、補欠2番手で出走が叶わず、同日10R「歳末特別」という古馬混合のC2選抜戦に編入された。

 マリンスカイアンティキティラも不在となれば、金の鞍賞は一気に混戦ムード。出走馬のローテーションは大きく2つに分けられ、10月31日の重賞・黒潮ジュニアチャンピオンシップや11月27日の準重賞・土佐寒蘭特別(いずれも高知デビュー馬限定)を戦ってきた“重賞組”か、他場から移籍して一般・特別レースで力を蓄えてきた“移籍組”となる。

 リュウノアンジェラは前者の“重賞組”。近走、マリンスカイに序盤からついていき失速、敗戦というレースが続いているが、スピードの絶対値が抜けているマリンスカイについていっては失速も致し方ないだろう。高知デビューから3連勝を飾った馬で、同世代では上位の力を持っていることは確か。園田プリンセスカップ(10着)、黒潮ジュニアチャンピオンシップ(2着)、土佐寒蘭特別(10着)と敗れながらも、重賞・準重賞の厳しい流れを経験していることがここで生きるはずだ。

 マオノウイッシュも“重賞組”で、高知でデビューし、黒潮ジュニアチャンピオンシップで3着、土佐寒蘭特別2着など上位争いを繰り広げてきた。しかし、末脚が身上なだけに、馬場や展開にも左右されそう。高知で直近にレースが行われた12月19日は不良馬場で、気温が上がらない冬季は馬場がなかなか乾かないことから金の鞍賞当日も道悪が予想され、そうなれば前有利。どこまで展開が向くかだろう。

 “移籍組”のファーストリッキーJRA未勝利から移籍後、高知で無敗の4連勝中。移籍初戦はスタート直後、逃げるかに思われたが、ペースが速くなると見るや2番手に控えて4コーナーで抜け出すというレースぶりで、操縦性の高さを見せた。これまでの走破タイムから重賞好走馬と甲乙つけがたい。

 グットクレンジングも“移籍組”。門別で1勝を挙げたのち高知に移籍すると3戦2勝、2着1回。唯一負けた相手は先述のファーストリッキーで、これは相手が強すぎたと言わざるをえないだろう。グットクレンジング自身も重賞で十分勝負できる力の持ち主だ。

 一気に混戦模様を呈する金の鞍賞だが、筆者の本命はリュウノアンジェラファーストリッキーとどちらにするかかなり悩んだが、これまでの重賞経験が生きると見た。対抗に連勝中のファーストリッキー、▲マオノウイッシュ、△グットクレンジングサンコーチ

 金の鞍賞は12月28日高知6レース、18時15分発走予定。

(文・大恵陽子)

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