中京開催となってから2021年で8回目となるダートの頂上決戦・
チャンピオンズカップ。今年も白毛馬
ソダシの参戦をはじめ、ディフェンディングチャンピオンの
チュウワウィザード、
帝王賞覇者
テーオーケインズ、
フェブラリーS優勝馬
カフェファラオ、JpnI・2勝の地方馬
カジノフォンテンなど注目馬多数。
そんな一戦を「波乱含み」と見るのは説得力溢れる文章で展開する予想と、有力馬の“頭ナシ”評価が支持を集める「久米島ブルー」氏。今回は3つの観点から
チャンピオンズCを展望してもらった。
◆激走が目立つのは…
今年の
チャンピオンズCは
桜花賞馬
ソダシの参戦で一層の盛り上がりを見せそうです。出走馬を見ると、伏兵馬が揃った混戦で波乱含み。馬券的にも非常に面白い一戦になりそうで、間違いなく今週末の勝負レースのひとつになると思います。
ここでは、1.レース傾向、2.有力馬の評価、3.伏兵候補、という順でこのレースを展望したいと思います。
■レース傾向
中京競馬場ダート1800mは、基本的に内枠有利、外枠不利です。このレースの過去7年間の結果を振り返っても同様の傾向が見られ、昨年1番人気の
クリソベリルが8枠15番から4着に敗れましたが、これを含め7・8枠に入った1〜3番人気馬は0-1-0-5と不振傾向が顕著です。揉まれない外枠の方が良い馬もいますので、一概に外枠=消しと決めつけることは出来ませんが、7・8枠に入った人気馬は疑ってかかった方が良いでしょう。
■有力馬の評価
まず
ソダシの取捨ですが、
母ブチコはダートで4勝、近親にもダートで実績を挙げた馬が多く、その血統からは
父クロフネに続いての芝ダート両GI制覇も夢ではない様に思えます。しかし、3歳牝馬がダート中距離で古馬混合重賞を勝つ、それも初ダート戦で…というのは相当難易度が高いことです。また、ダートで圧巻の強さを見せた
クロフネですが、その産駒実績、特に牝馬は芝にかなり偏っているのも気になる点です。
チュウワウィザードは昨年に続き
JBCクラシック3着からの臨戦。今年はこれまでやや不本意な成績ですが、骨折明けの前走でまずまずの走りを見せ、得意の左回りに替わるここは前進が見込めそうです。
テーオーケインズは前走
JBCクラシックで1番人気を裏切る形になり連勝がストップしましたが、
チュウワウィザードとは差の無い4着で、後続を4馬身離しました。ここでも能力上位の一頭と見て良いでしょう。
■伏兵候補
過去のこのレースでは、中京競馬場および東京競馬場での実績がある馬の激走が目立ちます。特に
フェブラリーS好走実績馬はこのレースとの親和性が非常に高いと思われます。この傾向を踏まえ、
インティ、
エアスピネル、
サンライズノヴァ、
オーヴェルニュ等に激走の余地があるのではないかと見ます。
魅力的な伏兵馬が多く、馬券的にも楽しみな一戦です。枠順確定後に掲載予定の予想もぜひご参照下さい。
(文=久米島ブルー)