帝王賞を制した
テーオーケインズですが、前走の
JBCクラシックではゲートで後手を踏んでしまいました。
「ゲートで座るようなかたちになり、出遅れてしまいました。すぐにいい位置につけたのですが、コーナーでペースが落ち、苦しい流れになりました。そして、最後は瞬発力勝負の苦しいレースになりました」と高柳師。
この中間はしっかりゲート練習も重ね、練習では悪いところは見せないそうです。前走は初の金沢コースで入れ込んでしまったのもゲートが悪かった要因のひとつかもしれませんね。
もともと、少々フラフラと走るところがある馬なのですが、この中間はゲートとともにそのあたりも意識したようです。
「先週、しっかり追い切っているので今週は厩舎スタッフが悪い癖を出さないようにまっすぐ走らせました。これで充分ですね。前走、使ったことでの良化を感じます」
高柳師は中央のGIは3度目の挑戦。助手時代は今回ラ
イバルとなる
大久保龍志厩舎と安田隆行厩舎に所属していました。
「このレースは安田厩舎がはじめて勝ったGI(2011年、
トランセンド)なので思い入れはあります。前走はゲートで苦戦したんですけど、敗因はわかっているのでそこを修正して今回の競馬ではいいパフォーマンスを見せてくれると思います」
(取材・文:花岡貴子)