「
ターコイズS・G3」(18日、中山)
常にクールかつスマートに-。22年2月いっぱいで定年を迎える
高橋祥泰調教師(69)=美浦=を形容するなら、そんな言葉がふさわしい。かつてダート重賞8勝を挙げ、種牡馬としても一時代を築いた
サウスヴィグラスを育て上げた名伯楽だ。
今週の
ターコイズSには連覇が懸かる
スマイルカナを送り込む。「2週前に放牧先から帰厩して、馬の雰囲気は悪くない。心配なところは何もありません」と出来に太鼓判を押す。15日の美浦坂路では4F51秒0-36秒7-12秒7と好時計をマーク。「ウッドだと馬なりで楽に動いてしまうので、しまいをやりたかったから坂路追いにしました。時計のかかる馬場でも、しっかりとできたのは良かった」と納得顔だ。
「去年のように、年末最後にスッキリしたいですね。頑張ってほしい」と指揮官は決意を表明する。厩舎の二枚看板のもう一頭
カラテも帰厩し、年明けの
ニューイヤーS(1月8日・中山)から連覇を狙う
東京新聞杯(2月6日・東京)へ向かう予定。定年前の“勝負駆けモード”はもう始まっている。(デイリースポーツ・刀根善郎)
提供:デイリースポーツ