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横山武史「昨年以上の勝ち星と内容を」 年男が新春の決意「横山典弘はひとりの騎手として偉大な先輩」

デイリースポーツ
  • 2022年01月01日(土) 18時04分
 年始の第1弾に、横山武史騎手(23)=美浦・鈴木伸=の新春特別インタビューをお届けします。2021年はエフフォーリアとのコンビでG1・3勝と大活躍。自身初のJRA年間100勝も達成し、史上最年少(23歳0カ月7日)での年間G1・5勝の快挙も成し遂げた。大きな飛躍を遂げ、確固たる自信をつかんだ若武者。年男として迎える22年へ、新たな決意と目標を熱く語った。

  ◇  ◇

 -昨年を振り返って。

 「目標としていたG1を勝って、年間100勝も達成することができたので良かったです」

-エフフォーリア有馬記念を勝った。特別な思いはある。

 「有馬記念だからというより、エフフォーリアとだからという特別な思いはあります」

 -エフフォーリアが唯一、負けたのはダービーだった。

 「エフフォーリアがこの後、勝ち続けたとしても僕自身、ダービーの悔しさは一生、忘れないと思うし、一生、晴れないと思います」

 -昨年はJRAで年間104勝をマーク。この数字については。

 「100勝は目標でしたけど、達成するのは並大抵のことではないです。正直なところ本当に達成できるとは、という気持ちもありました」

 -有馬記念を勝って周りの反応は。

 「たくさんの方に声を掛けていただきました。ただ、僕自身はレース前日のことがあったので、心の底から喜べなかったですね。でも、うれしかったです」

 -有馬記念前日の25日の中山5R。決勝線手前で数完歩追う動作を緩め、騎手として注意義務を怠ったということで騎乗停止となった。

 「競馬はお客さんがあってのものだと思っています。信頼を失うような競馬をしてしまったと思っていますし、申し訳ないという気持ちしかないです」

 -1年間を振り返って、師匠の鈴木伸尋調教師も褒めていた。

 「うちの先生は師匠ですけど親みたいな存在です。厳しい時も優しい時もある人で、家族のように応援してくださる。そういう意味でも先生の期待にこたえられて良かったです」

 -有馬記念を勝って父の横山典弘騎手からは。

 「いつも褒めてくれる人ではないですからね。『良かったな、おめでとう』くらいです。それは未勝利戦を勝とうが、重賞を勝とうが、G1を勝とうが、いつもそんな感じです」

 -新しい1年がスタートします。目標は。

 「昨年は年間100勝とG1を勝つことができたけど、それを毎年、達成するのは並大抵のことではないです。それをキープすることが一流に近づくためのことだと思ってますし、キープすることは大前提として、それ以上に勝ち鞍を増やしたいです。勝っても負けても内容の濃いレースをしていきたいです」

 -エフフォーリアとも新たな1年を迎える。

 「これだけ強い競馬をしてきて、まだ完成形ではないというのが驚きですね。もう一段階、成長したらどれだけのパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみです。有馬記念は120%だった天皇賞・秋と比較すると、そこまでの状態ではなかったけど、それで勝ったのは怪物だと思います」

 -今年はエフフォーリアが中心となり、競馬が動いていくことになる。パートナーとしては。

 「プレッシャーはそこまで感じないです。有馬記念はファン投票1位で1番人気でした。ファンが多く、人気のある馬だと思います。そんな有馬記念で自分自身がプレッシャーに打ち勝つことができたし、馬もしっかりこたえてくれました。今年は期待される1年になると思いますが、この馬となら大丈夫だと思います」

 -昨年は飛躍の年となった。技術面での変化は。

 「スタートですかね。もともと苦手ではなかったけど、よほど駐立が悪い馬や、難易度が高い馬でなければ安定してスタートを切れるようになりました。まだ改善しなければならない課題はありますが、昨年と比較して技術が向上したひとつだと思います」

 -具体的には。

 「他のジョッキーにヒントを与えてしまうので言わないです。内緒です(笑い)」

 -海外に興味はある。

 「海外は行きたいですね。日本馬とG1へ挑む形もそうですし、僕個人としては修行として行ってみたいです」

 -行くならどの国。

 「イギリスかフランスですね」

 -最後の質問。父は日本を代表する横山典弘騎手。父の背中はどう見えている。

 「横山典弘はひとりの騎手として偉大な先輩だと思っています。だけど、その背中が遠いとは思っていないです」

提供:デイリースポーツ

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