「
中山金杯・G3」(5日、中山)
「1月はやってやる!」。新年早々、
松岡正海騎手(37)=美浦・フリー=が高らかに宣言した。20年2月の落馬負傷(左大腿骨骨折)で長期離脱していた影響で、20年は2勝、21年は3勝。これは本人にとっても不本意な数字だったはずだ。今年は初っぱなから目の色が違う。「今年はケガをしない。これは本当に目標。説得力あるでしょ?(笑)」。まずは最前線で乗り続けることを誓った。
新年の重賞1発目・
中山金杯は昨年3着の
ウインイクシードで参戦。8戦ぶりのコンビとなるが、2着に惜敗した2年前も騎乗していた。「あの時は4角まで完璧に乗れたんだけど、(勝った)
トリオンフをかわすのが2テンポくらい早かった。この馬は早めに抜け出す形じゃ勝てない。最後に抜け出す競馬をしたい」と戦法はイメージ済みだ。
当レースは11年
コスモファントム、19年
ウインブライトで2勝。ちなみに、12年の
京都金杯(
マイネルラクリマ)も制しており、年始の一戦はお任せあれ。「(イクシードの)癖はつかみ切っている。自分が思い描く競馬はできると思うので、あとは馬が動いてくれれば」と目を光らせた。
「最近は菅原(明良)とか(横山)武史とか若いのが元気いいからね。今年は若手の“防波堤”になるよ!」。騎手デビュー22年目となる今年、きっちりスタートダッシュを決めてみせる。
提供:デイリースポーツ