今週末からは中山と中京に加え、小倉を加えた3場開催がスタートする。
重賞も土曜日に
愛知杯(GIII・中京芝2000m)、日曜日に
京成杯(GIII・中山芝2000m)と
日経新春杯(GII・中京芝2200m)と合計3レースが開催される。
なかでも注目を集めるのはGII・
日経新春杯。例年は京都競馬場の芝2400m施行のレースだが、京都競馬場改修の影響で今年も中京芝2200mの開催となる。昨年は7番人気
ショウリュウイクゾが勝ち、2着にも13番人気
ミスマンマミーアで馬連5万円台、3連単は96万円台の大波乱となった。今年も荒れるのか、それとも堅いのか? いつものように過去10年データから馬券のヒントを探っていこう。
1.過去10年で1番人気は4勝。馬券圏内キープ率は?
施行距離も競馬場も例年とは違うので、過去10年データがどこまで通用するかはわからないが、とりあえず人気上位馬の傾向は掴んでおきたい。
1番人気馬は過去10年で4勝。成績は【4-3-0-3】。馬券圏内キープ率は70パーセント。3着だったことはないので、買うならば馬連・馬単の軸ということだろう。
2番人気馬の成績は【3-1-0-6】で馬券圏内キープ率は40パーセント。3番人気馬は【0-1-1-8】で20パーセント。人気が下がると徐々にキープ率は悪くなる。
頭で狙うならば1番人気か2番人気。これが確率70パーセントの正攻法。ちなみに1、2番人気が勝っていない3回は、それぞれ10、6、7番人気馬の勝利。ここを
ピンポイントで狙っていくのはかなり難しいだろう。
2.堅いのか、荒れるのかは読めないレース?
過去10年結果を見ると、極端に堅い年もあるが、荒れる年はキッチリ荒れるという傾向がある。
馬連では500〜600円台の配当が4回。1000円台が2回。2000円台1回。4000円台1回。1万円台1回。そして昨年の5万円台が1回となっている。それぞれ堅かった年は3連複・3連単も堅めの決着。荒れた年は3連複・3連単も高配当になっている。
つまり傾向は不明…。ただ昨年中京芝2200mになった途端大荒れしたので、今年も荒れ期待のスタンスで馬券を組むのもアリだろう。
3.傾向顕著な関西勢90パーセント優勢?
元々は京都開催なので関西馬の出走が多く、関西勢優勢になるのは仕方ないことではあるが、過去10年結果としてはそれがかなり極端に出ている。
過去10年で関西馬が9勝。馬券圏内30頭中、関東馬はわずか3頭だけだ。ちなみに勝った唯一の関東馬は
グローリーヴェイズ(19年1番人気1着)。前走
菊花賞5着の明け4歳馬だった。ほかの2頭は
シュペルミエール(19年)と
モンドインテロ(17年)だがどちらも3着。人気は3番人気と4番人気だった。つまりは人気薄の関東馬はこれまで出番がない。今年は関東馬の出走は4頭。いずれも人気上位という感じではないのでかなり厳しいだろう。
4.牡馬か牝馬か。ハンデ傾向はあるのか?
牡馬と牝馬の割合としては、完全に牡馬優勢。
過去10年での馬券圏内30頭中、牝馬は3頭しかいない。まあ例年、同じ週に牝馬限定で同じハンデ戦の
愛知杯が設定されているのでこれも仕方ないところ。
しかし昨年は、2着に牝馬
ミスマンマミーアが13番人気ながら食い込んでの大波乱。ちなみにそれ以外の2回はともに
フーラブライド(14年3着・15年2着)の好走。率としては少ない牝馬勢だが軽視はできない。今年は
クラヴェル1頭だけの出走になりそうだが、前走
エリザベス女王杯3着という実績からは有力馬となるだろう。
一方のハンデによる傾向はどうだろう。
優勢なのは55キロ勢による4勝。ただそれ以外は、52キロから58.5キロまでほぼ満遍なく勝っている。このハンデによる傾向も顕著には出ていないのだ。
馬齢による傾向としてはやや4歳勢が優勢。
枠番による傾向は5枠と8枠の勝利馬が出ていない。馬券傾向としては内枠のほうがちょっとだけ優勢という程度だ。
全体的にこれだけ特徴がつかめない重賞も珍しいくらいの一戦。キーワードとしては、関西馬、牡馬、4歳、55キロ、内枠、というのがやや有利となる程度だ。今年も超難解なレースとなってしまったが、馬券構成で上手く立ち回っていくしかない。
(netkeiba編集部)