「
愛知杯・G3」(15日、中京)
新春の桶狭間で決めた。昇級初戦だった7番人気の伏兵
ルビーカサブランカを巧みに操った
武豊が、見事なイン突きで、2022年のJRA重賞初V。デビューした1987年から途切れたことのないJRA重賞制覇を36年連続とし、自らが持つ記録をあっさりと更新した。
「年がバレちゃいますね」と開口一番、冗談を飛ばした鞍上。ちょうど2カ月後に53歳になるが、その年齢を感じさせないエネルギッシュで積極的なプレーが光った。道中は最内枠の利点を最大限に生かし、ロスを排除。直線も内をすくい、経済コースを走らせた。
「きれいに前があいたので一気に抜けて、我慢してくれという感じでした。(最後は)ギリギリでした」。2着
マリアエレーナとはわずか頭差。進路の差が勝敗を分けた。
「内枠と52キロをユタカがうまく生かしてくれた」と須貝師も鞍上を称賛。もちろん、5歳となった馬自身もここにきて2連勝と成長している。「前走から急に良くなった。今後も楽しみ」と、名手はさらなる活躍を期待していた。
提供:デイリースポーツ