「東海S・G2」(23日、中京)
当コラムを担当して数カ月-。原稿を打ちながら、これほどまでに胸が熱くなったのは初めてだ。まさか、あの“華麗なる一族”に触れられる日が来るとは…。2度目の重賞に挑む
アイオライトには感謝しかない。
同馬の3代
母イツトーは、昭和の血統書の1ページ目に載るような名牝だ。重賞2勝の競走成績もさることながら、繁殖牝馬としての成績が素晴らしく、80年の2冠牝馬
ハギノトップレディや、83年
宝塚記念優勝馬
ハギノカムイオーらを輩出。また、
ハギノトップレディは母として91年の最優秀ス
プリンターに輝いた
ダイイチルビーを輩出し、日本競馬の一時代を築いた。
近年はやや勢力が衰えていただけに、ひ孫に当たる
アイオライトの盛り返しはうれしい限り。父
ローレルゲレイロ×母
父オペラハウスの配合からダート馬が誕生したのは意外だが、
オペラハウス産駒には
ニホンピロジュピタ(99年
南部杯V)もおり、ダートをこなせる下地は十分にある。
また、中京ダート2300メートルが舞台だったが、08年の当レース覇者は
オペラハウス産駒の
ヤマトマリオンだ。父譲りの先行力&母系の底力を発揮できれば、
ベテルギウスSに続く逃げ切りVも夢ではない。(デイリースポーツ・松浦孝司)
提供:デイリースポーツ