「
若駒S」(22日、中京)
19年当歳セレクトセールで4億7000万円(税抜き)という超高額で取引された
リアドが、満を持して出世レースにエントリー。10月阪神での新馬戦は、レースラップのラスト2Fが10秒7-11秒9という上がりの速い競馬を鋭い末脚で突き抜けた。友道師が「能力だけで勝ち切った」と振り返るように、まだまだ成長の余地を残す段階での豪快な勝ちっぷり。既に大物の風格が漂っている。
デビュー戦快勝から3カ月。放牧先でじっくり“充電”したことにより、着実に進化を遂げた。指揮官の目にもそれは明らかで、「詰まっていた胴が伸び、距離が持ちそうな体形に。体つきもたくましくなった」とクラシックを意識させる
シルエットに目を細めた。
「寒い時季でなかなか絞れないので」と、この中間はプール調教も取り入れ、調整に余念がない。「何とか賞金を加算して、
トライアルへ行きたい」。厩舎の先輩である
アンライバルドや
マカヒキは、ここを制した後にそれぞれ
皐月賞、ダービーをV。偉大な背中を追い掛け、大舞台への扉を開く。
提供:デイリースポーツ