「東海S・G2」(23日、中京)
連覇を目指す
オーヴェルニュが、20日栗東CWでの最終リハで順調な仕上がりをアピールした。ダート界のトップクラスとの戦いを重ねて、心身ともに大きく成長し、6歳になっても進化を続けている。重賞2勝を含む4戦3勝と得意にしている中京で、22年も好スタートを決める構えだ。
20日栗東CWで
オーヴェルニュが躍動した。特に前肢の大きな踏み込みが目を引く。重賞初制覇を飾った1年前と比べて、肩周りは格段に厚くなりフォームも力強くなっている。刻んだ時計は6F84秒8-37秒4-11秒7。単走でもラストまでビシッと追われ、上がりも鋭くまとめてみせた。
騎乗した梅内助手は「息もすぐに整ったし、このひと追いで良くなると思うよ。21年(の最終追い切り)は坂路だったでしょ?夏あたりから丈夫になってきたし、間が詰まっていても、しっかりとできるようになったからね」と充実ぶりに胸を張った。
前走後は短期放牧へ。帰厩してから年末年始も休みなく乗り込まれてきた。1週前の13日には新コンビを組む団野が乗って、栗東CWで6F81秒4-36秒8-12秒0(一杯)をマーク。調整過程はすこぶる順調だ。「先週で馬体重は494キロ(前走時は478キロ)。ここまで大きくなったことはないけれど、ドッシリしてきたからね。跳びは軽いけど、良馬場も苦手ではないと思う」と同助手は確かな手応えをつかんでいる。
21年は飛躍の1年となった。東海Sで重賞初Vを決めると、5月の平安Sで2つ目のタイトルをゲット。
フェブラリーS(13着)、
帝王賞(7着)、チャンピオンズC(6着)と、G1の大舞台にも3回出走。6歳を迎えて、いよいよ競走馬として
ピークにたどり着こうとしている。砂の頂点を狙う22年。今度こそ大きな勲章を手にするためにも、ここはきっちり結果を残しておきたいところだ。
提供:デイリースポーツ