昨年の覇者
エフフォーリアはその後GIを3勝し、今では中距離戦線を引っ張っていくいく存在にまで上り詰めた。他にも、
ダノンキングリー、
スワーヴリチャード、
ディーマジェスティ、
リアルスティール、
イスラボニータ、
ゴールドシップと、過去10年の勝ち馬で計7頭がGI馬へ育っているように“超”がつく出世レースといえる。
1.重賞勝ち馬に妙味無し
過去10年、既に
JRA重賞を勝っていた馬は[1-2-1-7]。勝ったのは14年1番人気の
イスラボニータだけで、人気より上の着順に来たのは19年4番人気で3着の
クラージュゲリエしかいない。重賞勝ち馬は他より1kg重い57kgの斤量を背負わなければならず、これが人気に応えられない要因の一つだろう。
2.距離延長組は苦戦気味
過去10年、前走から距離延長となる馬は[1-3-1-21]で複勝率19.2%。対して、前走も1800mだった馬は[3-5-2-13]で複勝率43.5%、前走からの距離短縮となる馬は[6-2-7-44]で複勝率25.4%。距離延長組は若干苦戦傾向にある。
3.終いの脚が使えるか
良馬場なら33秒台の上がりが要求されることも珍しくないレース。過去10年の勝ち馬のうち、前走(16年の
ディーマジェスティは前走取消のため前々走)の上がり3ハロンで1位のタイムをマークしていた馬が8頭いるように、既に終いの切れ味を見せてきた馬が活躍する傾向。
ダノンベルーガは東京芝2000mでデビューし、過去10年に行われた同舞台の新馬戦で最速となるタイム2分01秒3、勝ち馬として最速となる上がり33秒1をマークして完勝。時計だけでは計り知れない面は当然あるので相手強化の今回が試金石といえそうだが、前走後も順調に調整されており不安より期待の方が大きい。