「
フェブラリーS・G1」(20日、東京)
競馬界の
ヒロインがかつての輝きを取り戻す。21年の最優秀3歳牝馬の白毛馬
ソダシが、真価を問われるダート2戦目に向け着々と準備を進めている。
史上6頭目の芝&ダートG1制覇を懸けた前走のチャンピオンズC。砂の猛者たちに返り討ちにされ12着と大敗した。ただ、一線級の牡馬たちにもひるむことなく前々から競馬を進め、ポイントに挙げられていた砂適性もクリア。主戦の吉田隼も「ダートの走りは悪くなかったし、スピードは見せてくれた。展開が厳しかった中、ハナに行けたのは評価できる」と一定の手応えをつかんだ様子だ。
さらなる前進も見込める。アルテミスS、
阪神JF、
桜花賞と芝1600メートルで3戦3勝しているように、ベストディスタンスはマイルだ。須貝師も「自分から動く競馬の方がいい。この距離はプラスに働く」と1F短縮を歓迎。「適距離で戦う2度目のダートで、一変に期待している」と勝機を見いだしている。
ここまで栗東CWと坂路で、毎週のように併せ馬を消化。精力的に乗り込まれており、「それなりの時計は出している。今回はいい」とトレーナーもうなずく調整過程。状態、設定舞台をそろえた
アイドルホースが復権を告げる。
1週前診断では、栗東CWで6F81秒5-11秒2(馬なり)。僚馬と併入した。乗り込み量は十分。5週連続で併せ馬と意欲的な調整ぶりも目を引く。ひと追いごとに力強さが増し、気配は上昇一途だ。
提供:デイリースポーツ