スマートフォン版へ

【海外競馬】今週から復帰のM.ミシェル騎手「苦しい時期が私を成長させてくれました」

  • 2022年02月28日(月) 21時03分
 現地時間3月1日、フランスのM.ミシェル騎手が昨年12月の落馬骨折の治療とリハビリを終えて実戦に復帰する。

 昨年12月2日、ラ・クロワゼ=ラロッシュ競馬場での落馬事故で病院に搬送され、左鎖骨骨折、頭蓋骨後部の骨折などと診断された。左鎖骨の骨折が固まるのを待ち、年明けから左腕の本格的なリハビリを開始。その後は順調な経過をたどり、シャンティイの調教場で調教に騎乗する姿や、アスリートとしての激しいトレーニングを行う様子を自身のSNSで公開するまでに回復している。頭蓋骨後部の骨折については、完全に治癒するまでには数カ月が必要ということだが、騎乗に際しては問題がないと判断されたとのこと。

 復帰戦は1日、シャンティイ競馬場の第6R ラレイ・デュ・ポントウロワ賞(4歳上・芝1300m)で、ドウネヴァ(牡9、仏R.ボウキュート厩舎)に騎乗することになっている。

M.ミシェル騎手】
―――大変な事故から、ようやく復帰ですね。

「わくわくしています!」

―――復帰までの3ヶ月、どのように過ごされましたか?

「最初の1カ月は本当に苦しかったです。自分で動けないし、自分でシャワーも浴びられませんでした。痛みで眠れなくて、とにかく家に籠もって待つだけ…。とても長く、つらい日々で、精神的にも厳しかったです。

 2カ月目、お医者様の指導の下、左腕のリハビリが本格的に始まりました。少しずつ動かしはじめ、毎日のように新しい動きができるようになり楽しかったです。人間の身体の進歩というのは、本当に興味深いなと思いました。また、普段あまり会えない家族と一緒に過ごせたのは、私にとってとても貴重な時間でした。
 
 3カ月目には、私の左腕は100%元通りに動くようになり、お医者様も私の骨の治癒に満足してくれました。

 最初、何もできなくて私は本当に焦りましたが、その後、待つしか選択肢がないことを理解しました。私には何も変えられない。だから私は、時間をかけて普段できないことをしようと思いました。よく眠り、よく食べて。私は目標を、事故の前よりもより良い自分になることとしました。どうすれば私がもっとより良く、より強くなれるかを考えました。

 事故の後初めて馬に乗ったのは2月19日でしたが、すぐにギャロップで走らせてしまいました。おかしいけど、私あまりに体調が良くて…。頭蓋骨の先生も、もう乗っても問題ないだろうとおっしゃってたので」

―――休養期間中にハネムーンに行かれたと。

「はい。先週まで12日間、モーリシャスで。騎手デビューして初めての休暇でしたし、素敵な時間でした。太陽を一杯に浴びて、心身に沢山のビタミンを補給しました。100%の体調とモチベーションでフランスに帰国しました!」

―――日本のファンの皆さまへメッセージお願いできますか?

「療養期間、沢山の皆さまから応援のメッセージをいただきました。本当にありがとうございます。それは私にとって必ずしも心地良い時間ではありませんでしたが、私を成長させてくれたと思います。日本に戻って騎乗すること、それは変わらない私の目標です。まずは3月に入国制限が緩和されると聞いていますので、そちらに行けたらいいなと思っています。沢山の日本のファンの皆さま、レース、街の雰囲気、素敵な人々…。私は皆さまを忘れたことがありません。早くお会いしたいです」

(取材:高橋正和、編集:netkeiba.com)

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す