第68回
エンプレス杯JpnIIが3月2日、
川崎競馬場で行われる。
川崎記念・JpnIや、
関東オークス・JpnIIも行われる、川崎競馬のチャンピオンディスタンス。鋭角的なコーナーが6回あり、これをうまくこなせるかがカギとなる。昨年の優勝馬、
マルシュロレーヌは2月26日に行われたサウジCに出走。世界を相手に6着と気を吐いており、今後のダート界を予測する上でも重要な一戦だ。
スローペースで前残りになる傾向が強いことから、今年は
JRAから参戦する
レーヌブランシュに注目だ。3歳時に
関東オークスを制したことも大きいが、なんと言っても小回り向きの機動力が魅力。前走の
TCK女王盃は3か月の休み明けだったうえ、道中は終始包まれる窮屈な競馬だった。それでも、直線で前が開くとじりじりと脚を伸ばし、勝ち馬と0秒6差の4着に食い込んだのは力がある証しだ。叩き2戦目で実績ある舞台なら巻き返せる。
関西から参戦する
ショウナンナデシコも怖い存在。母の
ショウナンマオは
JRAのダート3勝を挙げており、父はスピード派の
サンデーサイレンス系の中でもパワー派タイプの
オルフェーヴル。3走前にはダート
グレードへの登竜門、
カノープスSを余裕残しで勝っている。初のJpn参戦となった前走は勝ち馬の決め手に屈したが、女王
テオレーマ相手にタイム差なしのクビ差2着に踏ん張ったのは評価できる。
サルサディオーネは
日本テレビ盃を制覇など、
JRAの牡馬を相手にも一歩も引かない勝負をしてきた。持ち味はテンの速さとスピード。先手が取れれば、ハイペースで飛ばしてもしのぎ切る力がある。前走の
川崎記念の9着は、同型にマークされる苦しい展開。牝馬同士で得意の左回りなら、反撃の可能性が高い。07年の
トーセンジョウオー以来、14年ぶりの地方勢制覇なるか。
とはいえ、
ウェルドーンがどう動くかが気になるところ。昨年の
関東オークスは、逃げる
ケラススヴィアを射程に入れて2、3番手を追走。直線で差し切っている。名手・
武豊の手綱さばきに注目だ。さらに、
クイーン賞を制覇した
ダイアナブライト、川崎2000mの常連、
シャイニングアカリも、地元川崎の地の利を生かしての好勝負が期待できる。
(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)
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