スマートフォン版へ

【弥生賞】アスクビクターモアV 3戦負けなし!中山のスペシャリストが名乗り

デイリースポーツ
  • 2022年03月07日(月) 06時12分
 「弥生賞ディープインパクト記念・G2」(6日、中山)

 新星の誕生だ。皐月賞(4月17日・中山)の最重要トライアルを制したのは、唯一のディープインパクト産駒で3番人気のアスクビクターモア。2番手からの横綱相撲で昨年の最優秀2歳牡馬ドウデュースを撃破し、堂々と初タイトルを獲得した。3着ボーンディスウェイまでがクラシック1冠目の優先出走権を手に入れた。

 これぞ肉を切らせて骨を断つ-。まだ幼さを残し、道中で掛かる不安を抱えていたアスクビクターモアを、鞍上の田辺は「遅い流れで後ろにいるのが嫌だった」と迷いなく2番手へと導く積極策。「消極的な競馬はしない方がいい。仮に引っ掛かってもあとで考えればいいし、思い切って行きなさい」という田村師のアドバイスが、力強く背中を押した。

 満を持して迎えたラストの直線。残り2Fで逃げるリューベックをかわすと、後ろから無敗の2歳王者ドウデュースが間隔を詰めてくる。だが、その末脚に鋭さはない。「じりじり迫ってきた気配は感じたけど、しのげる感じがあった」と鞍上。急坂を駆け上がり、ゴール前で二枚腰を発揮。ライバルを封じて、父の名が刻まれたタイトルを獲得した。

 これでデビューから5戦3勝。東京コースで2度敗れているが、中山コースでは3戦負けなしと無類の強さを誇る“スペシャリスト”。指揮官は「(中山は)4回コーナーがあるから何とかごまかせる。クラシックディスタンスにこだわってきたし、このレースは本当に狙っていた」と思惑通りの結末にしてやったりの表情だ。

 「エンジンがずばぬけていい。体はまだひ弱だけど、心肺機能はすごく良かった」とトレーナーが身体能力の高さを伝えれば、田辺も「体を大きく使って走れて能力は高い。メンタルが落ち着けばなおいいし、まだ成長の余地があるので楽しみ」と伸びしろの大きさを強調した。皐月賞と同じ舞台で輝きを放った新星が、クラシック最初の頂をはっきりと視界にとらえた。

提供:デイリースポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す