競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
13日の
フィリーズレビューは
サブライムアンセム(牝、藤原)が後方追走からメンバー最速の上がり3F34秒2の末脚で馬群を縫って差し切り、重賞初挑戦で初制覇を決めた。次走は優先出走権を獲得した
桜花賞(4月12日・阪神、芝1600m)を予定している。
”1400mでも大丈夫”と個人的に期待をしていた
マイシンフォニー(牝、松永幹)は4着。師は「しまいの脚は良かったからね。4角で不利がありましたし、勝ち馬とはコース取りの差もありましたね」と悔しがった。「1400mでも対応はできていましたが、もう少し長い距離の方が良さそう。今後は延ばして行きたい」とコメント。次走については「オーナーと相談してからになりますが、能力は高い馬なので、大きな舞台に行ければと思っています」と、G1レース出走へ向けて意気込んだ。
12日の
ゆきやなぎ賞(芝2400m)で、しんがり一気を決めた
ボルドグフーシュ(牡、宮本)。上がり3F33秒3は次位を0秒6上回るもので、素晴らしい末脚。師も「切れ味が増した感じですね」と、成長力に笑みを浮かべた。次走は
京都新聞杯(5月7日・中京、芝2200m)を予定。鞍上の松田Jも「成長をしていますし、これからが本当に楽しみです」と、今後のさらなる成長と重賞戦線での活躍を期待した。
13日の中京未勝利戦(ダート1400m)で逃げ切りVを決めた
ルショコラ(牝、吉田)。同じ舞台を3回続けて走り、3、2、1着と一戦ごとに成績を上げて結果を出した。全兄
マイネルグリットはデビュー3連勝で小倉2歳Sを制したこともあり、しばらくは芝の短距離戦に出走していたが、年明けからダートに路線変更をしたことが吉と出た。師は「いい勝ち方でした」と初勝利に安堵(あんど)の表情。次走については「中3週で1勝クラスのダート1400mの番組はありますが、芝戦も含めてオーナーサイドと話し合ってからになると思います」と話した。
ス
プリングS(20日・中山、芝1800m)に出走する
アルナシーム(牡、橋口)のゲート再審査(発走調教再審査)について、個人的に気になることがあり、改めて師に聞く機会がありましたので、その点について書きたいと思います。
16日の再審査は目隠しをして臨み、見事に合格しました。私が気になったのは、目隠しをして受けたことと、再審査がレース当週の16日になったことです。まずは目隠しについて、師は「してもしなくても合格はしたと思いますが、より万全を期すためにしました。目隠しをした方が周りに気を取られず、引き手の誘導にスムーズに対応をしてくれると思いますので」と説明。16日の再審査については「今回に関してですが、前走から3週間あけてから受ける規定がありましたので」と話してくれました。
最終追い切りの動きも良く、状態は万全。師は「牝馬みたいに繊細なところはありますが、これまでに出た課題をひとつひとつクリアしてきましたし、とても学習能力が高い馬です。そういう意味では今回は一番不安がなく、レースを迎えられると思います。ポテンシャルは高い馬ですし、スタートをスムーズに出て、能力を出し切ってくれればチャンスは十分にあると思います」と力を込めた。(馬三郎栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ