6月29日に
大井競馬場で行われる
帝王賞に向けての
ステップレースだが、まだ本番まで時間があることに加えて、ト
リッキーな中山競馬場1800mで行われるハンデ戦。過去10年間で1番人気馬は1勝2着1回3着1回と波乱傾向。昨年も1番人気馬が大敗している。トップハンデ馬は過去10年間で延べ17頭が出走し、1勝2着3回3着1回だが、今年の場合はトップハンデが57.5kgの
アナザートゥルース、
カデナ、
ワイドファラオの3頭で最軽量馬は55kgの
デルマルーヴル。ハンデ差を必要以上に気にする必要はなさそうだ。
◎
ダノンスプレンダーは、今回と同じ舞台の
ポルックスS2連覇。
ロードカナロア産駒ながら芝への出走経験はなく、ダートコースで実績を積み上げてきた。いまだ重賞制覇の経験はないが昨年秋は
アンタレスS、
プロキオンS、
シリウスSと3戦連続4着を続けており、1戦毎に勝ち馬との差を詰めるなど地力を強化している印象だ。馬群の中で我慢ができ、狭いところも割って出られる闘争心が武器。器用な立ち回りが求められる中山ダート1800m戦は適した印象だ。
〇
メイショウハリオは、
みやこS優勝馬。もともと立ち回りの上手な馬だが、前走の
チャンピオンズカップは外枠に加えて、やや出負けしたことが痛かった。終始、レースの流れに乗ることができずにどこかちぐはぐなレースを強いられてしまった。それでも、3-4角では勝ちに行くように早めのスパート。最後は脚が上がってしまったが、それでも2着馬からは大きく離されてはおらず、今後にめどが立てられる内容だった。前走を、あえて参考外として期待したい。
▲
アイオライトは
ベテルギウスS優勝馬。2歳時には
全日本2歳優駿2着という惜しい星もある。4歳夏まではマイル以下のレースを選んで使われていたが、昨秋から距離を延ばしたのが功を奏して逃げ脚に磨きがかけられた。
福島民友カップは負けたとはいえ相手は
ダノンファスト。暮れの
ベテルギウスSでリステッドレース初勝利を記録した。前走の
東海Sは刻んだラップはさほど厳しいものではなかったが、マークが厳しくなり息を入れられる場面がなく、さすがに厳しくなった。単騎逃げが見込める今回は違った競馬が期待できそうだ。
チャンピオンズC3着で健在ぶりを発揮した△
アナザートゥルース、この舞台で3勝を挙げている△
ダノンファストも気になるが、8歳馬ながらも近2走に見どころがあった△
エクレアスパークルにも手を広げてみたい。