「
大阪杯・G1」(3日、阪神)
京都記念を制して大舞台に駒を進めた
ステイゴールド産駒アフリカンゴールドは7歳セン馬。4歳秋のオープン入り後からは長い不振に陥ったものの、前走と3走前に重賞で大穴馬券を演出した。勢いを取り戻したベテランが、G1でも一発をうかがっている。
老いてますます盛んなり-。7歳セン馬
アフリカンゴールドが、虎視たんたんとG1でも一発を狙っている。前走の
京都記念は13頭立ての12番人気で逃げ切りV。3走前の
中日新聞杯もブービー17番人気で2着に粘り込み、この冬は大穴馬券を複数提供した。
一時陥った長いスランプからはすっかり抜け出し、担当の平田助手は「大きく変わったところはほとんどないんですが、パドックで尻っぱねをしなくなりました。集中するようになりましたね」と好走の要因を振り返る。以前までは気性の激しさゆえに能力を出し切れていなかったが、これが“真の姿”だという。そして、「しまいも思った以上に動いてくれました。ここ3走くらいの状態はあります」と臨戦態勢も整っている様子だ。
半兄アフリカンストーリーは7歳でG1初制覇(14年ドバイワールドC)。そして、同世代の
ステイゴールド産駒の
ステイフーリッシュも22年に入ってサウジのレッド
シーターフHC、ドバイゴールドCを勝利した。「今の7歳は
ステイゴールド産駒の実質最後の世代(6歳世代は1頭のみ)ですから」と血統的な後押し、そして貴重な血の縁を感じている。
平田助手は過去に担当馬
エーシンフォワードで10年マイルCSを13番人気で制し、12年
安田記念では15番人気の
コスモセンサーが3着に食い込むなど、人気はなくとも大舞台で好走させてきた。「G1でもいつも通りですよ。プレッシャーはそんなにないです。人気がないと気楽に送り出せますからね」。直前に重賞を勝ってはいるものの、ここも立場は挑戦者。無欲で波乱を巻き起こす。
提供:デイリースポーツ