「
桜花賞・G1」(10日、阪神)
自身2度目のG1舞台に
フォラブリューテで挑む
宮田敬介調教師(41)=美浦=。前回の反省を糧に、大一番を冷静に見つめている。
「昨年の
日本ダービー(
グレートマジシャン=4着)はかなり緊張し、ソワソワしながらレースの日を迎えました。いつも通りにしたつもりですけど、必要以上に神経質になっていたのかなと思う」
開業2年目のG1初挑戦。それが競馬の祭典ならなおさらだ。「あの経験があったから今回は気負わずにやれている。いつも通りやって状況に合わせた調整もできている」。貴重な経験から学んだ反省が生かされている。
1番人気に支持された21年10月のアルテミスSは、勝った
サークルオブライフに0秒5差の5着。「接触してエキサイトしてしまった。力負けとは思っていない。スムーズだったら際どい勝負ができたと思っている」。続く1月の
紅梅Sをメンバー最速の上がりで差し切り。その後は放牧に出し、ぶっつけになったが、力を出し切れる手応えは感じている。
美浦Wでの最終リハも無事完了。「
桜花賞に出走できるだけでも本当にうれしい。今までで一番落ち着いていて、いい成長を遂げていると思う。リズム重視で乗ってもらえれば最後は伸びてくる」。舞台は直線の長い阪神外回り。若き指揮官は、人馬を信じて大舞台へと送り出す。
提供:デイリースポーツ